文章:遠藤 祐子(All About「環境を考えた住まい」旧ガイド)

大型台風がたて続きに上陸したり、新潟県中越地震が起こったりと、今年の日本は災害が続いています。皆さんの住まいは防災対策をしていらっしゃいますか?
当サイトでは、今まで「オール電化住宅・太陽光発電」について取り上げてきました。しかし、電気だけの
「オール電化住宅」は災害時に強いのでしょうか?そこで今回は、「オール電化住宅」が災害時にどのような状況になるのか検証してみたいと思います。
ライフラインの復旧は電気が一番!
災害で一番困るのが、ライフラインの断絶。電気・ガス・水道などが絶たれると、生活に大きな支障がでてきます。それらが復旧するまでの日数が長ければ長いほど、心身共に疲れてしまうものです。一日でも早く復旧してほしいと、心から願わずにはいられないでしょう。
では、電気・ガス・水道のうち、
どれが一番復旧が早いのでしょうか?そこで、1995年に起きた
阪神淡路大震災におけるライフラインの復旧状況を例にみてみましょう。住宅のタイプ別に、ライフラインの復旧と使用可能になった設備機器の関係を表にまとめましたので、ご覧下さい。
| 【震災発生】1995年1月17日 |
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| 資料提供:セキスイハイム |
それぞれの
ライフラインが復旧した日に注目して下さい。
電気の復旧が一番早く
約1週間で完全復旧しました。続いてプロパンガスが約10日後、水道が約1ヶ月後には仮復旧(※完全復旧は4月17日)、都市ガスが一番遅く完全復旧は3ヶ月後となっています。各ライフライン復旧の正確な記録は
兵庫県の資料(PDF)でご覧頂けます。
【参考サイト】
関西電力・阪神淡路大震災応急送電までの7DAYS
大阪ガス・阪神淡路大震災復旧活動の記録
次に、オール電化住宅・プロパンガス利用・都市ガス利用と住宅のタイプ別に、
それぞれの住宅で主に使用する機器が使える様になった時期を比べてみて下さい。
青い○印が使用可能となったタイミングです。
いかがでしょうか?家屋の倒壊の度合いにもよりますが、住宅内の設備機器が利用可能である場合、
「オール電化」なら1週間後に、加熱調理が可能になり、暖もとれるようになりました。
水道が復旧する約1ヶ月後になると、「オール電化」と「プロパンガス利用」が元の生活にもどれました。都市ガスは
約3ヶ月後に完全復旧するまでは、キッチンとお風呂でお湯が使えず、なかなか元の生活にもどれなかったことになります。
また、
電気温水器利用であれば、貯まっていたお湯が使えます。貯まっているのは80℃ぐらいのお湯なので、
水と混ぜて40℃ぐらいで使用するとしたら、普通の浴槽で5杯分くらいになります。大事に使えば2・3日はもつでしょう。実際に震災にあわれた方からは、「水道が出るまで、何回も温水器からお湯を出して使った」「ガスが復旧するまでの二週間、我が家でできるボランティア活動として、ご近所の皆様に入浴していただきました」などの声が寄せられたとのこと。暖かいお湯は心まで温かくしてくれたそうです。(※エコキュートはその仕組み上、停電時は水しかでません。)
住宅の熱源を決める際
「電気だけでは何となく心配」という理由でガスを選ぶ人もいるでしょう。しかし災害時でも、暖房用の石油ストーブ・調理用のカセットコンロなどを予備として用意しておけば大丈夫なのが、お解かり頂けると思います。
さらに「オール電化」は
「太陽光発電」を設置するケースが大半です。実は災害時に電気が復旧するまでも、この「太陽光発電」が活躍するのです。
では次のページで、停電時の状況についてご紹介します。
「太陽光発電」は停電時に活躍する!