文章:遠藤 祐子(All About「環境を考えた住まい」旧ガイド)

愛・地球博に行って来ました!今回の万博、テーマは
「自然の叡智」です。また、4つの柱のひとつに
「環境に配慮したエキスポ」が掲げられています。当サイトのテーマにぴったりですね。
会場でもらえる「EXPO ECO MAP」を手に見学スタート。テーマのとおり、会場には「環境を考えた」工夫が随所にありました。そのなかから、住宅にも転用できそうなものについて、ガイドがピックアップしてご紹介します。
植物パワーが体感できる巨大な緑壁
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| 巨大な緑の壁『バイオ・ラング』 |
会場の中心「愛・地球広場」で目を引く巨大な緑の壁。長さ150m・高さ120m以上という大きさは、圧巻です。これは
『バイオ・ラング』と呼ばれ、生物を意味する「バイオ=bio」と、肺の「ランク=lung」を組み合わせ、「生物の力による都市の肺機能」という意味があるそうです。その名前から、植物の呼吸(二酸化炭素の吸収・酸素の供給)がイメージできますよね。
定期的にミストが噴霧され、周辺の気温を下げる仕組みもあります。植物のもつ環境にやさしい面と、美しい景観を同時に実現できる『バイオ・ラング』は、都市生活に緑を増やし、環境の改善・環境負荷の軽減を図る提案となっています。
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左:壁と壁の間は清々しい空気が漂います 右:壁が芝生の庭になっているようです |
この巨大な壁は2枚になっていて、その間を歩くことができます。
壁と壁との間に入ると、なんとも言えずひんやりと清々しい空気が漂っていました。森の中に入ると、ひんやりする感じに似ています。また、四角いブロック毎にいろいろな植物が配され、見た目にも楽しく美しいのも特徴のひとつです。
例えば、隣家との境界にこのような壁を設ければ、視線を遮りつつ環境も良くなるのではないでしようか?こんな壁が街のあちこちにできたら、街の景観もガラッと変わるのでしょうね。
温度を下げる水のパワー
会場内には、いたるところに
“水”が利用されています。“ミスト”や“アクアウォール”などによる
「冷却効果」が目的です。
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| 「大地の塔」からでているミスト |
写真は、会場のシンボルとなる
「大地の塔」からミストがでている様子です。塔の端からミストがフワァ~とででいるの、お解かり頂けますか?霧状のミストは、まだ“水”の状態なので、その周りの熱を奪って水蒸気になり、その分だけ温度が下がる効果があります。
夏に打ち水をすると、涼しくなるのと同じ原理ですね。
また「大地の塔」や「三井・東芝館」では、
水が外壁をチョロチョロと流れ落ちていました。これが
“アクアウォール”と呼ばれ、体感温度を下げ、清涼感を高める効果があります。確かに、見た目に涼しく、そばを歩くとヒンヤリとした空気が流れていました。しかし、風が強いとしぶきを浴びることにも...。
来場した日は、あまり暑く無かったので、それほど効果を体感できませんでしたが、これから暑くなるにつれ実力を発揮してくれるのでしょう!住宅の外壁に、こんな仕掛けができたら、室内も室外も涼しく、エアコンいらずで過せるかもしれませんね。
つづけて
次ページでは、日本の美を再認識!竹のパワーをご覧下さい。