マンション管理・買い替え・売却関連情報

更新日:2009年05月23日

購入者調査にみるケアしたいポイント【1】

前回に引き続き「2008年首都圏新築マンション契約者動向調査」のデータに見る昨今のマンション購入の傾向についてお伝えします。

前回に引き続き「2008年首都圏新築マンション契約者動向調査」のデータに見る昨今のマンション購入の傾向についてお伝えします。

契約から入居までの期間が大幅に短縮

データをみると、契約から入居までの期間は平均で5.7カ月と6カ月を切り、2003年以降最も短かった2007年をさらに2カ月強も上回る結果となっています。
これは、簡単にいうと契約してすぐに入居できる物件が増えたということ。2007年12月以降に完成在庫が一万戸を超え、継続販売戸数に占める完成在庫は首都圏で5割を越すなどのデータに裏づけされるように、2008年はすでに完成した即入居可能な物件が増加し、完成在庫を購入するケースが多かったことを表しているといえるでしょう。
かつてマンションブームといわれた2001年から2005年までは、契約から入居までの平均期間は8.4カ月~10カ月。ほとんどがモデルルームだけを見て、物件完成前に実際に住む部屋を見ることなく購入する(契約する)いわゆる「青田買い」でした。実物を見て買えるのは、物件完成まで売れ残ってしまった、日当たりが悪い、嫌悪施設に面している、眺めが悪い、間取りが使いにくいなど条件的に厳しい、ほんの数戸の部屋しかありませんでした。
ところが昨今は、先に述べたように、「青田売り」で売り切れなかった完成在庫や、販売戦略の見直しなどで完成してから売り出される物件が増え、自分が入居する部屋を隅々まできちんと確認してから購入できるケースが多くなっているようです。

購入者にとってはいい傾向!?ギャップがなくなる

これは購入者にとってはとてもいい傾向といえるでしょう。なぜなら以前、住宅情報誌を担当しているときに、幅広く新築マンション購入者のユーザー調査を行ったところ、「青田買い」で住宅購入した人の9割以上が、購入前と購入後(実際に住んだ後)でギャップがあると回答していました。
とくにコメントとして多かったのが、モデルルームがイメージとして頭にインプットされていたので、入居したらモデルルームのイメージに近い暮らしができると考えていたのに、実際には全く違っていたという内容。間取りや広さのギャップが最も多く、不満のトップとなっていたのが特徴的でした。
それもそのはずで、不動産業や建築業に携わっていたり、かなりの数の物件を見ているなら別ですが、そうではない一般の人が、チラシやパンフレットの図面だけで実際の間取りや広さを想像するのは、かなりハードルが高いことといえるでしょう。ましてや日当たりや眺めなどはいうまでもありません。実際に引渡しを受けて、こんなはずじゃなかった、というケースがほとんどだったといえるでしょう。
加えて、引渡しまでの期間が長ければ長いほど、まだ見ぬ物件への夢は膨らんでしまうようです。
引き続き次のページで解説します。
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千葉 由里

不動産実務や住宅メディア(マンション・戸建・注文住宅・リフォーム)の編集長を経験し、自らも不動産取引…

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