前回に引き続き、今後の売り方の傾向や、購入や売却にあたってケアしたいポイントについて触れたいと思います。
日本でいわゆる「青田売り」が多い理由は?
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| 青田売りの大きな目的は資金回収 |
前回触れたように、先進国では比較的珍しい「青田売り」。なぜ日本ではこのような「青田売り」が多かったのでしょうか。
それは、まず売主であるディベロッパーは、事業となる物件を建てる際、銀行から巨額の借り入れを行います。物件を建築中に売ることができれば、完成後すぐに引渡しができるため、銀行からの借り入れの金利負担も少なくて済みます。
ところが、物件完成後からの販売では、よっぽどの人気物件でもないかぎり、販売開始直後にほとんどの住戸が売れてしまうということはまずありません。販売期間が長くなればなるほどそれだけ事業側の金利負担も増えますから、完成後の販売では、売主は大きなリスクを抱えることになってしまうのです。
「青田売り」のユーザーメリットは?
では、この「青田売り」は、ユーザーにはどんなメリットがあるのでしょうか?
ひとつは、完成まで時間があることで、メニュープラン(決められた数パターンのプランから選択できる方式)などで、たとえば3LDKを2LDKにして、リビングを広くするなど間取りや内装などある程度自分仕様にカスタマイズが可能なことといえるでしょう。自分で入居後にリフォームするのに比べて、大幅にコストが削減できます。とはいえ、残念ながら申し込みに期限があるため、かなり早い段階の購入でないかぎり、メニュープランの利用は難しいというのが現状です。
もうひとつ、あえて考えられるとすると、デベロッパーの金利負担リスクが少ないため、価格が抑えられている可能性がある、ということでしょうか。これはあくまで推測の域を超えませんが。
次のページでは、今後の住宅販売の傾向やケアしたいポイントについて触れたいと思います。