こんな時代の住宅購入をどう考える?と題して、最近にわかに脚光を浴び始めている中古住宅についてのシリーズ2回目。今なぜ中古なのか、を引き続き検証します。
大幅なコストカットの影響で新築が「後退」現象!?
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| 新築の進化はストップし、必ずしも新築が中古よりモノがいい、とはいえない時代に |
これまでの物件購入者の意識下には、中古よりも新築のほうが、技術革新や商品企画の多様化などを背景に、より良いものである、という認識が広くありました。要するに、新しいものがすべての面においてより「進化」したものであるという認識です。
ところが、ここ最近の鉄鋼をはじめとする建設資材の高騰やマンション不況を背景に、新しいものは古いものより良いものになるというこれまでの新築の「進化」がストップし、逆に大幅なコストカットが招いた「後退」ともいえる現象が起きているのも事実です。
特にこのコストカットは、もっともコストがかかる構造に関して顕著となってきているといわれています。
例えば、工法としては、外梁とするとコストがかかるため、基本は室内に梁のある圧迫感のある内梁りの構造となっていたり、ここ数年来高騰した鉄鋼やコンクリートをなるべくカットするため、住戸の戸境壁(こざかいへき)にコンクリートを使用せず、プラスターボードとグラスウールで済ませているというようなケースも多く見受けられます。
構造だけではなく、設備や内装にもコストカットは及ぶ
また、設備面でいうと、つい最近まで新築分譲マンションでは標準設備といわれた床暖房設備がなかったり、キッチン設備なども安価のものが使用されていたり、メニュープランやセレクトプランなどによる無償の間取り変更や内装の変更などは一切ないというような新築マンションも多数あります。
それ以外にも、構造躯体、たとえば壁厚、スラブ厚なども一定の基準をギリギリ保っているだけのものがあったり、材質を落とし、木・石など、高額な自然素材はなるべく使用しないようにしていたり、二重床二重天井となっていなかったり、天井の高さが250センチには満たなかったり、内装の質が落とされ、例えば細かいところでいうと、床に接する巾木が木製ではなく塩化ビニール製となっていたり、フローリングの床も、収納の内部など外から見えない部分は塩ビシートとなっていたり、一見してすぐにはわからないような細かい部分のコストカットが進んでいたります。
なお、当初計画からのコストカットのみならず、販売開始以降のコストカットもケースとしてはあります。引き続き
次のページで解説します。