インテリアコーディネート/部屋別コーディネート術

和室と洋室の一体化のワザとテクニック 和と洋を重ねるインテリア

本格的な和室でも洋室との一体化はインテリアで演出することができます。「うちにも、和室があるのになにかすっきりしないなァ・・・雑誌みたいにならない。」と思いの方、必見です。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

本格的な和室に隣あわせる洋室、何となくちぐはぐで落ち着かないそんな経験がありませんか?和室と洋室では、柱の出方が違うことをご存じですか!本格的な和室は真壁(しんかべ)造りになっており、構造体の柱がでています。洋室の壁は大壁(おおかべ)と呼ばれ、柱は隠されていて表面には出てきません。(もちろん、木造在来工法ではない他の工法やコンクリート造では違います。)


壁の構造や床の造り方や材料が違うのですから、何となく違和感があっても当然なのです。でもインテリアのワザとテクニックを使えば、和と洋はしっくり馴染みます。ここでは、ご年輩のご夫婦のためデザインした、本格的な和室と、隣にあるベッドルームをご紹介します。和には洋の要素を、洋には和の要素を取り入れることで異質の部屋が一体化します。


1)洋室の壁に伝統のじゅらく壁・・・!
ここでは、ベッドルームは洋室にもかかわらず、和室と同じ材料聚楽(じゅらく)壁の塗り壁にして、和室からの延長を意識し、調和をはかっています。

2)洋室の窓に障子を・・・!
窓にはカーテンの代わりに、和室とおなじデザインの障子をはめ込み、より落ち着いた空間をつくりだしています。

3)洋室でも照明は和風のデザイン・・・!
天井の照明は間接照明を用い、主照明は和風の照明器具にしています。(ご年輩のご夫婦のため、照度を高めにしています。60才で600ルクス位必要になります。ちなみに事務所に必要な照度は500ルクスですので、普通のご家庭では異常に明るい感じがします。お年寄りには目の老化のハンデがありますので、明るくしてあげてください。)


ここでもう一つのテクニックを・・・・
和風というと総てを和にしたくなりますね!和風のベッドに藍染めのベッドカバー、民芸調のベッドサイドに和紙の照明スタンド。これでもいいのですが、つまらないインテリアになってしまいます。もう少し、しゃれたインテリアにひとくふうしてみましょう。

4)和風にクラシックデザインの家具・・・!
ここでは、意識をして和風にクラシックデザインの家具を置いています。通常よりベッドヘッドのたかさを低くデザインし、鏡板に籐を使い全体の和風を壊さないようにしています。サイドテーブルも同じデザインで特注されてます。
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