この記事は「インテリアの出発点は和から 1」との連載です!=INDEX=
■自然との対話をする空間
■インテリアのお手本は西洋の空間
■“和”の精神を現代に生かす
■作品例「和の美で洋をつくるインテリア」!
“和”の精神を現代に生かす
暮らしの歴史がこんなにも違う文化を簡単に取り入れ、椅子やベッドの暮らしに馴染もうとするために、今までに受け継がれてきた“和の住まい”を古いとか合理的でないと簡単に捨てしまいました。
洋風、和風が問題なのではなく、洋風スタイルに暮らすことを望みながら、日本人の持つDNAを心の奥ではっきりと意識することなく、壁で囲まれることを嫌い、明るくて陽当たりの良い空間を単純に求めることが問題なのです。狭い面積の住宅事情において、洋も和も何もかも満足させようと詰め込み過ぎる傾向が、落ち着きのない空間を生み出しています。
洋と和どちらを選択するかではなく、心を広くして、空間に対する意識の変革をしてほしいのです。物まねではない、長い時間をかけて培ってきた日本人の空間使いの知恵を、もう一度見直してみませんか。単に畳や障子・和紙を取り入れるのではなく、それらを昇華して暮らしのの中に、素直に受け入れることが現代の“和”を違和感のないものにすると思います。
良き住み手として、「空間」と「モノ」との良好な関係を維持する努力が必要になります。
作品例「和の美で洋をつくるインテリア」
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| 洋と和をうまくミックスしたリビングルーム |
■ベースになる部屋の構成●床はナラの無垢材のフローリング、壁・天井は同じ材料(塗り壁)にして空間はシンプルにしています。
●窓を壁一面に大きく取り、光りを十分に室内に取り入れてます。窓の腰壁はソファの高さに合わせてあります。壁にピッタリとソファを配置することができるので空間を広く使うことができます。
■ソファーやカーテン、家具など●家具:ソファはブルーを基調に濃いブルー無地のオーソドックスな物と、柔らかいカーブを描くヨーロッパ調のソファには、日本の文様「青海波」の地模様の生地をつかっています。
●暖炉:洋室での暖炉は、和室での“床の間”とおなじように、部屋のフォーカルポイントとして大切な役目を担っています。ここでは、部屋のポイントしてだけではなく、壁を斜めに持ち出してダイニングとの見えないゾーニングの役目も兼ねています。和を意識して、御影石を使い直線だけでシンプルにデザインされています。
●カーテン:窓辺にはボリュームタップリのレースを設えています。普通でしたら、窓辺もシンプルにするところですが、全体の“洋”と“和”のバランスを考え、あえて“洋”を加えています。