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更新日:2008年02月26日

待ったなし!家もリサイクルで買う時代(上)

京都議定書の約束期限カウントが始まる2008年、紙やペットボトルだけでなく「家」もリサイクルが余儀なくされています。折りしも、国交省が「200年住宅」の認定基準を発表。国と業界の取り組みを紹介します。

本当に良い住まいって何?

いきなりですが、良い住まいってなんでしょう? デザイン、性能、それとも価格? 新築なら必ず良い住まいといえるでしょうか。住宅取得費用だけでなくその後の光熱費やリフォーム・建て替え費用などトータルに考えると、良質で長持ちし、住環境もよくライフスタイルに合っているならば、よりリーズナブルに買える「ストック住宅(中古住宅)」も選択肢の一つになりうるのではないでしょうか。

エバーループ
最近公開された積水ハウスの買取再生住宅。築20年物件がよみがえる
これまで住生活基本法や200年住宅の記事でも指摘してきたように、国は中古住宅がもっと市場で売買されるような政策を重点的に掲げています。裏を返せば、それだけ日本の中古住宅が市場であまり流通していないということ。住宅全体の流通量に占める中古の割合は、アメリカが77%、イギリス89%であるのに対し、日本は12%。つまり英米ではほとんどの売買が中古住宅であるのに対し、日本ではほとんどの売買が新築ということになります。

住宅の耐用年数にもそれが表れています。日本の住宅の寿命はほぼ30年とされてきましたが、アメリカは44年、イギリスでは75年。西洋諸国とは住宅の構造が違うこと、また日本の住宅政策が、戦後の住宅難の時代に確立したもので粗悪な建物が多かったなどの背景がありますが、これだけ高性能住宅が開発されるようになった今も短命なままです。

実は日本人の新築好きは「中古住宅」というネガティブな言葉にも表れています。昨日建った家でも翌日には中古住宅になってしまうのです。そこで「中古」というと言葉のイメージを少しでも良くするため、業界では「ストック住宅」とか「既存住宅」という表現を使うようになっています。

国土交通省が200年住宅の認定基準を発表

耐用年数比較表
日本の住宅の耐用年数は欧米に比べて極端に短い
そうしたなかで打ち出された「200年住宅」。今月、国土交通省はその認定基準を発表しました。認定要件は「構造躯体の耐久性」「耐震性」「内装・設備の維持管理の容易性」「変化に対応できる空間の確保」「長くもつ性能」「住環境への配慮」「計画的な維持管理保全」の7項目で具体案が出されています。

かみくだいて言うと、「地震に強い頑丈で壊れにくい構造」「長く愛される普遍的なデザイン」「内装や設備が古くなってもそこだけ取り替えられるインフィル機能」「環境にやさしい省エネ性能」「将来、家族が変化しても対応しやすい間取りや設計プラン」「将来、部分的にリフォームしやすい構造」といったところでしょうか。

さらに、ストック住宅として市場に流通し、家族だけでない、見も知らない次の住まい手が買いやすいような市場整備も課題となっています。中古車は中古住宅とよく比較されますが、車の中古市場はご存知のようにかなり整備されており、評価の仕組みも確立しています。住宅はそういう市場がないために、査定価格がつかず、結局、20年で建物価値はゼロとして取り壊されてきたわけですが、そろそろこの悪循環を断ち切るべきときが来ているのではないでしょうか。

この国の呼びかけに呼応し、最近ではハウスメーカーを中心にこのような視点で住宅を供給する試みが、様々な形態で行われるようになってきています。詳しくは次ページで。
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この記事の担当ガイド

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河名 紀子

ハウジングジャーナリストが、ライフスタイルからみた一戸建てのトレンド情報を解説。

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