女性視点の家づくり

更新日:2008年07月08日

「84歳サロネーゼ」を生んだリフォーム(上)

子育てや介護など家族を大切にしながら自己実現できる「サロネーゼ」という生き方が注目されています。その舞台は「家」。今回は84歳女性の人生を大きく変えた、ある設計事務所の事例をご紹介します。

子育てや介護など家族を大切にしながら自己実現できる「サロネーゼ」という生き方が注目されています。その舞台は「家」。自宅に広いリビングや教室をつくることで人が訪れ、女性の生き方までも変わる……そんな「自宅サロン」を紹介していく当シリーズ。今回は84歳女性の人生を大きく変えた、ある設計事務所と女性社長の思いをご紹介します。

「女性を楽しむ住まい」をめざす建築家

池上さん
「家は建てて終わりじゃない。そこから始まる暮らしを一緒に考えていきたい」と話すアキ設計の池上裕子社長
今回取材させていただいたのは、株式会社アキ設計代表取締役の池上裕子さん。自身も2人のお子さんを育てながら長く設計の仕事に携わり、「女性を、主婦を、母を、住まいを楽しむ」をテーマに、新築からリフォーム・設計・監理まで手がけています。

スタッフは主婦歴十数年のベテラン主婦から子育て真っ最中のママまですべて女性。「スタッフが家庭と両立して幸せでなければ、お客様に幸せな住まいを提供できない」という池上さんの考えから、週休3日制や春季・秋季休暇も導入し、無理のない就業スタイルでワークシェアリングしています。

パン教室
年齢的に外に教えに行くのが負担になったパン教室の先生は、自宅にアトリエキッチンを設置(画像提供:アキ設計)
同社のユニークな点は、いわゆる新築・リフォームの設計にどとまらないところ。忙しい主婦や掃除の負担の大きい高齢者をサポートする「ルームリフレッシュ」や、実際に収納作業をしながらカウンセリングする「収納カウンセラー」、ホームパーティ用のテーブルコーディネートや家具・インテリア小物の購入相談にも応じる「ライフスタイルサポート」など、日常の暮らしのサポートにも力を入れています。

「家は建てて終わりでなく、むしろそこから始まる暮らしを一緒に考えていきたい」と池上さん。建築士でなく「ライフスタイルアーキテクト」という肩書きにもそんな思いが込められています。

さて池上さんが「その人の生き方を支援する家づくり」を目指し始めたのは、重度障害を負った友人の事故がきっかけでした。次ページに続きます。
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河名 紀子

ハウジングジャーナリストが、ライフスタイルからみた一戸建てのトレンド情報を解説。

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