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更新日:2009年04月15日

家も低価格化?不況対応型住宅の時代(1)

ユニクロ、マクドナルド、スーパーの生活者応援価格……。不況を逆手に売り上げを伸ばす企業の躍進が話題になる中、住宅業界でも不況対応型の傾向が強まっています。ホットな話題を4回に分けて一挙ご紹介!

株価イメージ
株価や金利が下がれば物価が下がり、住宅価格も下がる……?
株安、100年に一度の云々、リストラ……もう暗い話にうんざり!という言う人も多いのでは? その一方で、WBC商戦や高速道路料金値下げ特需、定額給付金のプレミアム商品券や1万2千円ツアーなどなど、厳しい市場環境を追い風に売り上げを伸ばしている話題も。家電アウトレットやリサイクル・レンタル、価格比較ビジネスなど、価格やその合理性に納得すれば消費者の需要は喚起できるということの表れともいえるでしょう。

人生で一番高額な住宅、住宅業界ではマンションのアウトレット不動産などが話題になっていますが、一戸建て業界でも「負けじ」とユニークな取り組みや商品がリリースされています。ただし長期優良住宅の時代、価格をやみくもに下げるのでなく、基本性能はそのままに、その価格の合理性や透明性を訴求するなど、「住宅の価格そのものを見直す動き」として出てきていることは注目に値するでしょう。

「大切なのはハウスリッチでなくライフリッチ」

記者見学会
報道向け見学会に集まった報道陣に対し、今回の価格の意味を熱く語るアキュラホーム宮沢社長
最近、業界を騒がせたのは、生活応援プロジェクトならぬ「一戸建応援プロジェクト」として、アキュラホームがリリースした本体価格550万円(税込)の企画型住宅「新すまい55」。同社創業30周年を記念したプロジェクトで、「新すまい55」は4月1日~5月25日の限定販売としています。

全国の工務店580社を組織し最大手フランチャイズ(FC)会社である同社は、2001年にも坪21万円~の「M21」を発売し、その後も次世代省エネ住宅や太陽光発電搭載住宅・オール電化住宅を坪30万円以下で次々発売してきた、いわばローコスト住宅の先駆け的存在。元大工である宮澤社長が「日本の住まいを安くする」をミッションとして掲げ、独自の住宅建築合理化システムを開発し、全国の加盟工務店とシェアしながら展開。最近では、東京都の東村山市本町プロジェクトで行った「価格引き下げ実験」で話題になりました。

親の生き方に疑問抱く「ロスジェネ世代」に訴求

新すまい55
さいたま新都心に建てられた「新すまい55」モデルハウス。本体価格550万円とは思えない都会的な外観
今回の550万円住宅は、昭和51~54年にかけて当時の通産省・建設省が掲げた国家プロジェクト「ハウス55」の「低廉かつ良質な一戸建ての供給」という原点に返り、「55」という数字を価格と商品名でなぞらえていることもユニーク。「一戸建てを持ちたいという消費者の夢を応援するため、家づくり予算にムリがなく、建ててからの暮らしを十分楽しめるような余裕を生む住まいをめざした」と同社。

これまで同社がローコスト住宅としてリリースしてきたものでも本体価格1000万円前後や700万円台だったことから考えても、今回の550万円はその半額近く。いかに低価格かが分かります。商品コンセプトは豪華な家を建てることをゴールとした“ハウスリッチ”でなく、その先の生活を豊かに楽しみたい「ライフリッチを楽しむ住まい」。

キッチン
ロスジェネながらもキッチンにはこだわる世代心理をうまくつかみ、LDに比べて広めのキッチンスペース。クリナップの新商品を投入
ターゲットは「ロストジェネレーション世代」と「団塊リタイア世代」の2つの世代で、それぞれ「賢く人生設計したい若い夫婦・ファミリー」向け2階建て(18.27坪、壁面大収納あり、間取り自由設計、しあわせデザイン、住宅性能表示の耐震等級2・省エネ等級3)と「建て替えを考えている団塊夫婦」向け平屋(14.74坪、オール電化・床暖房、バリアフリー等級3)の2タイプを用意しています。

では、なぜこんなに低価格な一戸建てが可能になるのでしょうか? その理由は、このほど報道関係者向け見学会に立ち会った宮沢社長の熱いな思いと背景に秘められていそうです。
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河名 紀子

ハウジングジャーナリストが、ライフスタイルからみた一戸建てのトレンド情報を解説。

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