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快適な暮らしを演出する照明プラン(2)

「照明」は、部屋の広さや機能、そこでの過ごし方をふまえてプランニングするのがポイント。ここでは、部屋ごとの考え方をまとめました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

「照明プラン」は、それぞれの部屋の広さはもちろん、その空間の機能やそこで過ごす人のライフスタイルによって、検討しなければなりません。ここでは、部屋ごとのプランニングのポイントを挙げてみました。


部屋別の照明選びのコツ

■リビング・ダイニング
リビング・ダイニングは、くつろいだり、食事をしたり、子供の遊び場であったり、お客様を招いたりと多目的な空間。それぞれのシーンに合わせたライティングができるように考えておきたいものです。つまり、天井にシーリングライトを設けるというだけでなく、いくつかの照明を組み合わせたプランがおすすめです。

たとえば、シーリングライトやシャンデリアを主として、ダウンライトやペンダントライト、ブラケット、スタンドなどを補助的に用いてみましょう。普段はシーリングで全体を明るくし、くつろぐ時はダウンライトやブラケットだけで、本を読む時はスタンドで、という具合です。

いくつかの照明を組み合わせておけば、さまざまな雰囲気を演出することができるのです。調光器などを設置しておくのもいいでしょう。くつろぐための照明は、照明光がそこで過ごす人に、直接当たらないようすることがポイントです。暖かい光が天井や壁面に反射するような照明プランは、ゆったりとした時間を生み出してくれます。また、ダイニングは、テーブルの中心にペンダントを用いることが多いようです。テーブルの大きさや形に合わせて設置する位置を決めるようにしましょう。テーブルのデザインが横長であれば、小さめのペンダントをいくつか並べても素敵です。

■寝室
寝室はくつろぎの空間ですので、暖かい光を得られるように工夫しましょう。気持ちよく就寝するためには、多少暗めの光の方がいいと言われています。天井部分に主照明(シーリングライトやダウンライトなど)を設け、枕元にスタンドを。また、クロゼットの前にもダウンライトなどを設けると、洋服の出し入れに便利です。できれば、部屋の入り口と枕元で照明を操作できるように、三路スイッチなどがあるといいでしょう。

■子供部屋
子供の成長期に目の負担を軽くする照明計画を考えましょう。基本は、部屋の隅々まで明るくする蛍光灯のシーリングライトを主照明に、机にはスタンドを。スタンドは、高さや角度が変えられるアーム式、机上面すべてに光が行き渡るものを選びましょう。また、手暗がりにならないようにスタンドを置くことも大切。(右利きの人は、左もしくは左上に。)通常の白熱灯なら60w~100w、蛍光灯は13w~27wぐらいです。

パソコンを使う場合は、光が画面に映りこまないように。部屋全体の照明と画面と周辺の明るさの差を少なくするのがポイント。光源のちらつきの少ないインバータ式のスタンドを選ぶようにしましょう。

■玄関・階段
玄関ホールは訪れる人と迎える人の顔がはっきりと見えることが大切。そのため、照明器具は両方を照らすことができるように上がり框の上あたりに設置するといいでしょう。階段は、暗がりを作らないように、隅々まで明るくすることができるような照明を設けること。特に躓きやすい上がり口、下がり口にフットライトがあると安心です。

次ページではキッチンやエクステリアの照明についてみていきましょう。
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