エクステリア/門扉・門柱・フェンス

機能門柱の種類と特徴&選び方のポイント

最近、多くみられる門まわりのデザインは、機能門柱を取り入れたプラン。エクステリアメーカーからは、表札やポスト、宅配ボックス、ドアホンなどを柱やポールなどを組み込んだ機能門柱が豊富に提案されています。ここでは、プランニングの前に知っておきたい、機能門柱の特徴と選び方をまとめました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

門まわりには門柱(門袖)を設置するのが一般的

門まわりのプランは、住まい全体のイメージを左右し、また、日々の使い勝手にも影響を及ぼすものです。門まわりのプランニングには、さまざまなケースが考えられますが、一般的なのは「門柱(門袖)+門扉を設ける」、「門扉は設けずに門柱(門袖)のみを設置する」のいずれかでしょう。

門柱(門袖)のプランには、コンクリートブロックなどの下地に吹き付け塗装やタイルなどを張り付け仕上げる方法、石やレンガを積み上げる方法、エクステリアメーカーの建材商品を設置する方法などに分けることができます。

吹き付け塗装やタイルを用いた場合は、建物の外壁とコーディネートすることで一体感が生まれるでしょうし、レンガや石などを取り入れれば、庭の樹木と馴染み自然の風合いを感じることができるでしょう。最近、多くみられるのが、エクステリアメーカーの建材商品である門柱(門袖)を設置する方法。エクステリアメーカーの商品には、さまざまなタイプがみられます。

表札、インターホン、ポストを備えたシンプルなデザイン。undefined[ルシアス 機能門柱B01型]undefined YKK AP

表札、インターホン、ポストを備えたシンプルなデザイン。 [ルシアス 機能門柱B01型]  YKK AP


多くみられる機能門柱を設置するプラン

エクステリアメーカーの建材商品である門柱(門袖)は、デザインや機能、価格帯もバリエーションが豊富に揃っています。商品やシリーズによっては、門扉だけでなくフェンスやカーポートなどとコーディネートが可能なタイプも。住まい全体のプランに合わせて選ぶことができるのもメリットでしょう。

門柱の中でも、ポストや表札などの機能を組み込むことができる機能門柱は、注文住宅でも分譲住宅でも、プランニングされるケースが増えてきている建材商品。メーカーによって、機能ポールやエントランスポール、ファンクションユニットなど、さまざまな名称で呼ばれています。

機能門柱に組み込むアイテム

一般的に、機能門柱に組み込む基本的なアイテムは、表札+ポスト+ドアホン+照明など。その他、商品ごとに設定されたアイテムがあるので、玄関やアプローチなどのプランや使い勝手に合わせて、必要な機能を検討することが大切です。

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スクリーンの一端にすっきりと組み込むことが可能。縦型にポストが納まった2本柱仕様。 [ファンクションユニットアクシィ2型] LIXIL


■表札(サイン・ネームプレート)

商品に設定されたものから選ぶ場合と市販のものを設置できるタイプがあります。書体やカラー、素材なども豊富に揃っているので、全体のバランスを考慮して選ぶようにしましょう。

■ポスト
設定されたポストから選ぶことになりますが、最近では、大型の郵便物が入るようなタイプ、縦型や横型などが用意されている場合も。機能門柱を設置する場所によって、郵便物の出し入れのしやすさに影響が出るので、門柱の配置とポストの大きさや開閉方法などに注意することがポイントです。

■ドアホン(インターホン)
ドアホンは多機能化が進んでいるので個々の機能を充分に確認して選択を。商品によって、ドアホンを内蔵させるものと露出させるデザインがあります。

■照明
アプローチ付近まで照らすもの、表札やドアホンを照らすものなどがあり、目的に合った照明のタイプを選ぶことが大切。センサー機能やタイマー機能の付いた照明を選ぶことができる商品もみられます。

■宅配ボックス
最近注目されている宅配ボックスも組み込むことが可能なタイプもみられます。宅配ボックスは、単独で設置する場合もありますが、門柱と一体化させることで、すっきりとした門まわりとなるでしょう。

基本のアイテムだけでなく、宅配ボックスをすっきりとおさめたデザイン。[エントランスポールundefinedアーキフレーム]undefinedパナソニック エコソリューションズ http://sumai.panasonic.jp/

基本のアイテムだけでなく、宅配ボックスをすっきりとおさめたデザイン。[エントランスポール アーキフレーム] パナソニック エコソリューション

■電気自動車の充電、電動アシスト自転車の充電やエクステリア用コンセント
電気自動車である、もしくは買い替え予定がある場合などに取り入れておきたい機能でしょう。ガーデニングやDIYなどで使用できる外部コンセントも便利なものです。

■フラワーハンガー、装飾部材
植木鉢などを用いて門まわりを彩ることができるフラワーハンガー、装飾を施したり 、スクリーンを兼ねるような部材もみられます。


シンプルなデザインが主流。組み合わせ次第で個性的に

機能門柱の本体(柱部分)の主な素材は、アルミ形材、アルミ鋳物、樹脂など。塗り壁調のタイプもみられます。部分的にステンレスやガラス、樹脂など異なる素材を取り入れ、デザイン的に特徴を持たせたものも揃っています。

形状的には、四角柱や袖壁のような幅広のタイプ、ポールタイプなど。単体で設置するものと門扉と組み合わせることができる商品があります。また、二世帯用に表札やドアホン、ポストなどを2つずつ組み込めるタイプなどもみられます。

最近の傾向は、住まい全体と同様、シンプルですっきりとしたデザインですが、ナチュラルな風合いを持たせたもの、欧米で見られるようなクラシックなデザインなども。組み合わせる表札やポストなどのデザインや素材のバリエーションも豊富に揃い、さまざまなコーディネートが可能でしょう。門扉やフェンス、カーポートなどだけでなく、玄関ドアとのカラ―コーディネートが可能な商品もみられます。

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門扉と組み合わせ、存在感のあるデザインに。[ファンクションユニットウィルモダン 組み合わせ例] LIXIL


狭小敷地でもプランニングしやすいタイプも

機能門柱は、限られたスペースでも設置しやすいような工夫のなされたタイプも多く揃っています。奥行サイズを少なくしたもの、ポストの形状や設置方法を工夫することで、狭小地でも郵便物を取りやすくしたタイプなど、敷地スペースに合わせて取り入れることができるでしょう。

また、夜間の使い勝手や印象に配慮して、照明部分に工夫を凝らしたものも増えてきました。LEDを取り入れ、表札部分に光をあてたり、足元を照らすだけでなく、スリット部分に光を施すなど、演出効果を高める工夫が施されたタイプもみられます。

ショールームでデザインや機能の確認を

どのような機能門柱を選ぶにしろ、配線が必要な場合もあるので、何を組み込むのかを早めに決定しておくことが大切でしょう。プランニングの際には、門柱単体で考えるのではなく、敷地形状や配置、住まい本体の外観デザイン、フェンスやカーポートなどエクステリアまわりなどを意識して選ぶことが大切です。

また、デザインや素材感、機能や性能などは、できるだけ実物で確認すること。エクステリア商品のショールームは、あまり数が多くないのが現実ですが、できるだけ足を運んで確かめるようにしましょう。比較的新しい分譲住宅などでは、取り入れられているケースも多いので、参考にしてもいいでしょう。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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