マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

究極のお掃除動線をつくる間取りの見分け方

掃除機をかけるときの究極の動線、コンセントの位置、掃除用具置き場など、掃除をしやすい間取りを見分ける方法を伝授します!

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

掃除のしやすい間取りを伝授いたします!
掃除のしやすい間取りを伝授いたします!
初夏の陽気が感じられ、窓をいっぱいに開けて掃除機をかけるのにも気持ちよい季節になりました。そこで今回は、掃除機をかけやすい動線や、コンセントの位置、掃除用具置き場の位置など、掃除をしやすい間取りとはどんなものか、マンションを想定して考えてみましょう。

掃除のしやすい間取りであれば、もっと気軽に、楽しく掃除できるようになるかもしれません!

掃除機をかけるときラクな動線は?

掃除機をかけるときは、ある部屋にかけ、かけ終わったら次の部屋に移動する……の繰り返しになると思います。部屋から部屋へ移動する際には、つながっていない部屋の場合は一旦廊下に出ることになります。

この「廊下に出る」回数が少なく、部屋から部屋に移動できれば動線もラクになります。例えば、今人気の「子ども部屋に居間から直接入るタイプ」の間取りをあげてみましょう(【図1】参照)。

少し前までは、プライバシーの尊重から「個室へは廊下から直接入るプラン」が多くみられましたが、最近では家族のつながりや子どもの成長を見守るという観点から、図1のような居間から個室(子ども部屋)に入る間取りに人気があります。

【図1】居間から直接個室(子ども部屋)に入る間取りの例。
【図1】居間から直接個室(子ども部屋)に入る間取りの例。居間からも子どもの様子がわかり、子育て世代に好まれる間取りです。


この間取りでは、LD(リビングダイニング)と個室(子ども部屋)がつながっているので一旦廊下に出る動線が省け、お掃除動線も短くなります。バルコニー側の個室がLDからではなく廊下からアクセスする間取りの場合と見比べてみましょう(【図2】参照)。一旦廊下に出ずにすむ分、動線が短くなることがわかりますね。

【図2】各々の部屋に廊下から出入りするタイプの間取り例。
【図2】各々の部屋に廊下から出入りするタイプの間取り例。プライバシーは守られる。


以前は部屋数の確保を重視し、とにかく間仕切りを増やして個室数を増やすプランが好まれました。4.5畳やそれ以下の広さの個室もよくお目にかかったものです。

しかし最近では、細かく区切った間取りよりも、一部屋一部屋を広く取った間取りに人気があります。部屋が広いほうが、ライフスタイルの変化に伴って使い方に工夫ができるからです。

お掃除の観点からも、細かく部屋が区切られているよりも、広く部屋数の少ない間取りのほうがしやすいと言う点で軍配があがります。

ただし【図1】のプランでも、外廊下側の二つの個室へはそれぞれ廊下から入るので、動線はそれなりに長くなります。それではもっとお掃除がしやすい、究極のお掃除動線のプランとは!? 次のページで見てみましょう!
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