マンションの性能・耐久性

更新日:2008年11月27日

家庭内事故から家族を守る!自宅の安全対策

実は、安全と思われている住まいの中でけがをする幼児やお年寄りは多く、居間、台所、階段、浴室などで事故が発生しています。住まいの中の「意外な危険」とそれを回避するためにできる工夫を考えてみましょう。

家庭内事故にあう幼児では男の子のほうが女の子よりも多いそうです。
家庭内事故にあう幼児は男の子のほうが女の子よりも多いそうです。「より活発だから」と考えられています。
生活の中で一番安全と思われている家庭内ですが、実は思いのほかけがをするケースが多いというデータがあります。特に幼児やお年寄りは家の中で過ごす時間が多いためその確率が高く、それだけ安全に過ごせるような配慮が必要となるのです。

国民生活センターがまとめた「家庭内事故に関する調査報告書」(1999年)によると、家庭内で起こる事故の発生場所は居間、台所、階段の順に多くなっています。そのうち3割が、階段、浴槽、床などの住宅設備が原因で発生しています。今回はこれらの事故の内容や予防する方法を取り上げます。

最も多い階段の事故

家庭内事故の原因は階段がトップ。
家庭内事故の原因は階段がトップ。
階段が原因で起こった事故は最も多く報告されています。0歳、30~49歳以外のすべての年齢で第1位にランクインし、ほとんどの年齢で飛びぬけて多いことがわかりました。

事故に至る大きな原因は転落・転倒で、この2つがほとんどを占めます。階段の上り、下りのどちらで多く起きるかというと、下りの方が上りの約4倍ほど多く発生しているとのことです。

■階段の転落・転倒事故の主なパターン
・タイツ、スリッパをはいていて滑った
・ズボンのすそでつまづいた
・両手で洗濯物や布団を運んでいた
・階段の手すりが折れた
・勾配が急だった
・階段のすべり止めにつまづいた
・歩行器、玩具に乗っていてそのまま落下した(幼児)
・照明が暗かった

事故の解決策:手すりと足もとをチェック+強化

特にお年寄りが階段から転落すると、骨折などの大けがにつながる可能性が高くなってしまいます。これらを防止するためには、階段には手すりがついていること、その手すりは体重をかけてもぐらつかないように強固にとりつけてあること、階段部分には十分な明るさが確保されていること(または足元灯がついていること)、階段の踏み面はすべりにくい仕上げになっていることが大切です。住宅内の階段に限らずマンションの共用階段でもこのような転落・転倒防止策が望まれます。

幼児が乗り物玩具ごと階段から落下したという例もありましたが、その防止方法としては階段の上部に侵入防止ゲートを設けておくと良いでしょう。子ども用品店などで後付けできるタイプのものが販売されています。

【関連記事】子どもや高齢者に安全な階段の作り方

それでは次のページで2番目に多い浴室の事故と解決策を追ってみましょう。
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井上 恵子

マンション設計に携わった経験を数多く持つ一級建築士が、住まいの性能を解説。

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