断熱材・遮熱材

更新日:2001年09月20日

断熱材について考えてみよう!

「断熱材」について考えたことがありますか?健康で快適な住まいの実現には、断熱材もおろそかにすることはできません。断熱材の施工方法について考えてみましょう。

日本の気候風土の特徴は、何と言っても高温多湿の季節が長いことですね。このため日本の住まいづくりは梅雨時と夏季をいかに快適に過ごすかに重点をおいてつくられてきました。間取り・開口部の取り方、通風等といったところでも様々な工夫がされています。でも意外と近年断熱に対してはあまり工夫してきませんでした。

断熱といえばもちろん高気密・高断熱の性能が問われるのですが、意外と「結露」が発生している住まいが多く見られます。言うまでもなく結露は水分や湿気をもたらすため、カビやシロアリなどの害虫の発生を招き、人間の健康面にもあまり良いとはいえません。

断熱工法には大きく分けて内断熱と外断熱の2つの方法があります。内断熱は壁の中に断熱材を入れるのに対し、外断熱は構造材の外側に断熱材を入れます。つまり建物全体を包むように施工します。





結露を防ぐには外断熱工法をおすすめします。結露を生む湿度差が壁の中で起こらず内部結露に対し極めて安全性が高いのです。工事費用は外断熱の方がコストがかかりますが、ランニングコストを考えた場合は外断熱の方が省エネといえます。
内断熱はどうしても部屋ごとの冷暖房になりがちです。従ってリビングから廊下やトイレに行くときは室内温度差が生まれるのに対し、外断熱は建物全体を包んでいるための室内間の温度差があまりないのが特徴です。

どちらが良くてどちらが悪いということではなく、断熱はただ入れれば良いというものではなく効果を考えなくてはいけません。

家づくりは常にコストバランスの中で何を優先順位にしてつくっていくかが大切で、その優先順位を付けるのは家を建てる施主であります。それにはまず確かな情報とデータを集めることです。

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佐川 旭

住宅だけでなく、公共建築や街づくりまで手がけるベテラン建築家。

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