不動産売買の法制度

更新日:2003年06月02日

No.54 地番に関するあれこれ

土地の取引では大変重要なのに、初めて聞くと何のことやら。ちょっと分かりづらい土地の“地番”について説明します。


あなたがお住まいのところは 「○○町○丁目○番○号」 でしょうか? それとも 「○○町○丁目○番地○」 ですか?

この講座のNO.29 ≪登記簿の見方 (基礎の基礎) ≫ や、NO.50 ≪公図の正体≫ でも簡単に触れましたが、土地の登記や取引には 「地番」 が用いられます。そして、 「○番地○」 の場合はそれがそのまま地番 (但し “地” を取って、○番○で表記します) ですが、 「○番○号」 の住居表示と地番とは全く異なるもの。法務局登記簿を閲覧しようとしても、住居表示だけでは何もできません。

住居表示はそれぞれの街区ごとに (原則) 右回りで、一定間隔ごと順に振られたもので、建物に対して決定されます (京都市などの住居表示は、また別の独特な方法ですけどね) 。これに対し地番はそれぞれの土地について付けられた固有の番号です。

例えば、23番という地番が付けられた大きな土地があったとします。これをふたつの土地に分筆すると、23番1と23番2という地番になります。さらに23番2を分筆すると、23番2と23番3となります。この後で23番1を分筆したとすると、23番1と23番4に。分筆の時期的な順番によって枝番号が増えていくことになります。

実際の分筆ではもっと複雑なものになりますから、土地が地番の数字順に並んでいるということはほとんどありません。住居表示が実施されていないエリアでは、地番表示の住所と道路地図だけで目的の場所を探し当てるのは困難です。

ひとつの建物の敷地がひとつとは限りません。一戸建でも2~3筆 (地番のついたそれぞれの土地を “筆” で数えます) の土地の上に、ひとつの建物が建っていることもよくありますし、大型のマンションなどでは10筆以上の土地の上に1棟の建物が建っていることもあります。

合筆をすればいいじゃないか、と思っても、いろいろと規定があって簡単にはできないのです。

また逆に、借地などの場合には、ひとつの地番の土地の上にいくつもの建物が建っていることもあります。土地と建物は、決して一対一の関係ではないということです。

土地の地番を調べるためには、その土地の所有者に聞く (権利証を確認する) か、法務局で 「公図」 と住宅地図とを照らし合わせて特定するのが一般的です。ただし、最終的には登記簿を閲覧して確定させなければなりませんが・・・。



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平野 雅之

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