ゆっくり柔らかな揺れに変える
免震支承とオイルダンパー
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| 免震住宅の下にはこのように分かりやすく免震支承が付いていることが表示されています |
なぜ、免震住宅の揺れは、ゆっくりと柔らかくなるのでしょうか? その理由はズバリ、建物の下に付いている「免震支承」と「オイルダンパー」、この2つにあります。積水ハウス株式会社滋賀工場ライン技術部主任・濱田智毅さんに解説していただきました。
「免震支承は、受け皿の上に乗ったボールベアリングが転がり、地面から伝わろうとする地震力を受け流す仕組みになっています。受け皿は中央に向かってわずかに擂り鉢状になっているため、揺れが収まると必ず元の位置に戻るようになっているのです」
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| 免震装置の重要なパーツであるオイルダンパー。夢工場内に展示されています |
そしてもうひとつの重要な装置であるオイルダンパー。引き続き濱田さんにお聞きしました。
「こちらは、片端が住宅の躯体、もう片端は地面側の基礎にそれぞれ接合されています。内部のオイルの抵抗でブレーキを掛け、家全体の動きを抑える役割があります」
免震支承の受け皿に乗ったボールベアリングの上を動きながら、元の位置に戻ろうする住宅を、オイルダンパーがサポートする。
原理としては知っていましたが、自分で実際に経験することで、改めて免震住宅の優れた機能を認識することができました。
【関連サイト】
住まいの夢工場
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きちんと分かっていますか?
「耐震・制震・免震」の違い
本サイトでは、これまでの記事で、耐震・制震・免震住宅の基礎知識を伝えてきました。
ここで改めて、3種の違いについて簡単にまとめておきましょう。地震・災害に強い家づくりを考えるなら不可欠な知識です。
【耐震住宅】
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| 耐震住宅のイメージ。大地に足を踏ん張って、建物自体の強度で地震に耐える仕組みです |
建物自体の強度で地震に耐える住宅。建築基準法で定められている一般的な耐震性能を備えており、現在の日本の住宅では最多のタイプ。中程度の地震に対しては十分な強度を持っていますが、2階部分では揺れが増幅する可能性もあります。
【制震住宅】
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| 制震住宅のイメージ。壁など建物の一部に地震エネルギーを吸収する部材が使われています |
住宅内部にダンパーという、地震エネルギーを吸収する特殊部材を組み込んだ住宅です。大地震でも建物が揺れにくく、また、揺れを素早く収める構造です。耐震構造に比較すれば、耐震性はより向上しています。
【免震住宅】
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| 免震住宅のイメージ。建物下の免震装置が建物に伝わろうとする地震エネルギーにストップをかけ、伝わりにくくします |
建物の足元に免震装置を入れることで、地面から建物に伝わろうとする地震エネルギーをストップし、揺れを大幅に軽減します。建物そのものはもちろん、室内の家具転倒などの被害も最小限に抑えます。耐震住宅に比較すれば大幅に耐震性が増しています。
※「耐震住宅」を“地震対策のある住宅の総称”としてとらえ、「制震住宅」「免震住宅」も、「耐震住宅」の一種であると考える場合もあります。
●住まいの耐震に関するその他の記事はこちら!
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