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住宅の耐震設計・耐震基準とは

更新日:2007年06月28日

免震住宅体験レポ&「耐震・制震・免震」の違い

建物自体の強度で地震に耐える耐震構造、地震力を吸収する免震装置と構造で揺れを建物に伝えにくくする免震構造。特に注目を集めている免震構造には一体どんな効果があるのか? 驚きの比較体験ルポをお届けします。

文章:清水 光次(All About「地震・災害に強い家づくり」旧ガイド)

免震住宅の効果を体感できる施設がある

安震館内部、耐震住宅と免震住宅の俯瞰
今回取材した施設の内部には実験用の免震住宅(右)と耐震住宅(左)が並んで配置されています
「地震で倒壊しなかった家に起こる悲劇とは?」でもご紹介したとおり、大地震に耐える家や技術を開発するには、実際に巨大クラスの地震を発生させ、その上に建てた家で得られる結果を検証し、また実験、検証して・・・というプロセスが必要です。

こうした実験は、通常、非公開で行われることが多いのですが、住宅メーカーの中に一定の条件のもとで、一般の人も利用できる体験型の施設を備えているところもあります。

やはり、百聞は一見にしかず。私もそのうちの1ヵ所に行ってみることにしました。目的は耐震住宅と通常の免震住宅の比較体験。免震住宅が実際どのくらい優れているのかを、この身で感じてこようというわけです。


震度7でも4程度の揺れに感じられる!

清水さん室内で体感
免震住宅内部で震度7を体験中。ゆっくり揺れているのでそれほどの恐怖は感じません
訪れたのは「住まいの夢工場」。ここで、耐震住宅と免震住宅の効果を比較して体験(要予約)することができるのです。

まずは、両方の住宅の実験を外から見学しました。最初は震度4。耐震住宅は、テーブルやイスなどの動きから、揺れていることは確認できますが、建物自体の損傷はありませんでした。

一方、免震住宅は耐震住宅に比べると、家具はほんの少ししか動かず、建物全体は、ゆっくり揺れている程度。耐震住宅と比べて、それほど目立った差は見られませんでした。

 

耐震住宅
耐震住宅(左)で震度7の振動実験。室内、室外いずれにおいても高くはね上がっている水槽の水が揺れの激しさを物語っています
ところが! 次の震度7(*1)になると、耐震と免震、両者の間には大きな差が生まれたのです。
(*1)実験で使用した地震波は、阪神・淡路大震災の時に神戸海洋気象台で観測されたものを、上下の揺れなし・水平方向のみの2次元で再現している(水平方向の最大速度90カイン、最大加速度818ガル)。

ちなみに、ここでの地震体験は原則的に免震住宅の内部のみなのですが、今回は取材にあたって特別に耐震住宅と免震住宅の両方で体験させていただきました。

さて、まずは耐震住宅です。これはもう、とても立っていることはできません。テーブルにしがみついてバランスをとりながら、イスから落ちないようにするのがやっとです。揺れている時間はわずか10秒弱でしたが、家具が転倒し、室内にいる人に当たってケガをする被害の恐ろしさをリアルに感じました。


免震住宅
ゆっくり柔らかく揺れる免震住宅。水槽内部には耐震住宅ほどの変化が見られません
加えて、激しく動いていたのが、室内と室外に置かれた水槽です。水は高くはね上がり、周囲に大量にこぼれてしまいました。

続いて免震住宅。耐震住宅で味わった、突き飛ばされるような揺れに比べると、室内はゆっくり柔らかく揺れていて、体感では震度7の半分くらいという印象でした。テーブルやイスの動きも小さく、それほどの恐怖を感じずに済んだのです。

そして水槽。案の定、水はほとんどこぼれていませんでした。地面からの揺れが伝わりにくくなるがゆえに、建物も、水槽の中の水もそれほど揺れなかったことを確認できました。

では、なぜ免震住宅は震度7でもさほど揺れずに済んだのでしょうか?
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この記事の担当ガイド

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吉田 健

子育て世代の防犯・防災の専門家が、安心して暮らせる家づくりのヒントを紹介します!

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