シノワズリで洗練のオリエンタルスタイルに(2ページ目)

中国の家具の多くは、装飾性が施され個性的なデザインでインパクトがあります。空間全体をシノワズリで設えるのも素敵ですが、ヨーロッパの人々が楽しんだように空間の香り付けにシノワズリを取り入れてみるのもよいでしょう。

クラッシックにプラスして上品に

クラシカルスタイルのソファを中心に、シノワズリのアイテムを加えて。上質な木の存在感が際立つ。床材は柔らかな色合いの石タイル。ラグは滑らかな表情のカットタイプを選べば、更にエレガントに。（画像：H邸）

上のリビングは、クラシックなデザインの白いソファやシャンデリアと合わせてエレガントなオリエンタルスタイルです。その昔ヨーロッパの人々を魅了したシノワズリなアイテムは、エレガントでクラシックなアイテムと相性が良くしっくりと馴染みます。

シンメトリーな配置になるようにソファの両側に配置したサイドキャビネット。元は婚姻用の家具だそう。上品な赤でクラシックなインテリアにも合わせやすい。（画像：H邸）

本来クラッシックなインテリアは貴族の上流社会をイメージしたものなので、合わせるアイテムもグレード感のある上質な素材を使ったものがお勧めです。例えば大理石などの石材、上品な光沢のあるシルクや細い糸で織られた光沢のある生地、木目が美しい家具などを選んでいくと良いでしょう。シノワズリというと極彩色もイメージしますが、上品で優しげな空間にするのであれば、彩度を抑えた配色をするとよいでしょう。

クラッシックやシノワズリを意識したスタイルでは、インテリアアイテムをシンメトリー※というルールに従って配置する良いでしょう。シンメトリーはと整然と落ち着いたリズムを空間にもたらします。上のリビングでもソファの両脇にキャビネットを対で配置していますね。

※シンメトリー
左右対称でつり合いが取れている状態を指します。


次ページではモダンとオリエンタルの融合したスタイルをご紹介しましょう。