建築家住宅の実例

更新日:2004年05月09日

これぞデザイナーズマンション9 30mの路地に沿って建つ長屋

これぞデザイナーズマンションVOL9は、前々回に続いて関根裕司さんのARBOSが東中野の住宅密集地にある30mのフートン(路地)に沿って建つ10戸の都市型長屋です。

文章:坂本 徹也(All About「建築家実例」旧ガイド)
関根裕司さんの新しい試みは
30mのフートン(路地)に沿って建つ10戸の都市型長屋



デザイナーズマンションVOL9は、前々回に続いて関根裕司さんのARBOSが東中野の住宅密集地にある30mのフートン(路地)に沿って建つ10戸の都市型長屋を取材させていただきました。

 


30mのフートンって何だろうと思って行くと、なるほどオブジェ的な、屈折した鉄製の外壁が周囲からの侵入を遮る石畳の路地がありました。ここにあるのは細長い敷地に建てられたコンクリートの長屋なのですが、やはりそこは都心の住宅地だけあって外に向けて過分な開放はなされず、そこだけの空間づくりに限定された感じです。



フートンに沿って並ぶ長屋は10軒、半分が違い棚のように組み合わされたメゾネットになっています。その中で長屋の入り口に面した101号室といちばん奥まった110号室が完全に独立したメゾネット、中央部にあるテラスでつながった104と105号室が1階と2階をそれぞれがシェアする形になっており、109と108号室も同じく1階と2階に分けられているという複雑な構成ですね。だけど全体的に見ればなかなか楽しい。ラビリンスのような遊び感覚の長屋といえそうです。



こういう構成は建築家でなければ実現しません。とくに102と103号室、106と107号室は、入ってすぐの階がリビング+キッチンかバスルームのある寝室、あるいはその逆という間取りで違い棚のように組み合わされています。下で寝るか上で寝るかを選択できるというわけですね。また、階段は狭い空間を有効に生かすらせん階段ですが、それも入ってすぐの玄関側かいっとう奥の庭側かの選択ができ、いずれの部屋にも独特の表情があります。

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この記事の担当ガイド

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川畑 博哉

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