乳児育児/首すわり・寝返り期

生後4ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイント

生後4ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイントを説明します。生後4か月になると、ほとんどの赤ちゃんは、首がしっかりとすわってきます。健診では、首のすわり具合や声の出し方・笑い方などを見ながら発育をチェックしてくれます。不安なことがあれば健診で相談してみましょう。

高祖 常子

執筆者:高祖 常子

子育てガイド

生後4ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイントは?

生後4ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイント

首がしっかりすわると、ママの負担もだいぶ軽減します

■生後4ヶ月の赤ちゃん・目次■  

【首すわり】生後4カ月はいよいよ首すわりが完成します

ほとんどの赤ちゃんの首がしっかりとすわってきます。「あおむけにして両腕を持って引き起こしたときに体と一緒に頭が付いてくる」「腹ばいにすると両手で肩を支えて頭を持ち上げる」「たて抱きにして体を傾けても首を真っすぐに保っていられる」といったことができるようになったら首すわりの完成。詳しくは健診でチェックしてくれるので、不安なママは健診で小児科医に相談を。

首がすわると、たて抱きで頭を支えなくても大丈夫ですし、抱っこひもやホルダーを使った抱っこやおんぶもOKになります。お散歩や家事のときには、両手が空いて便利ですし、ママもとってもラク。体が密着するので、赤ちゃんも安心するようです。
 

【3~4ヶ月健診】身体計測と全身の触診で発育をチェックします

首のすわり具合や、声の出し方・笑い方をチェックします

首のすわり具合や、声の出し方・笑い方をチェックします

生後3~4ヶ月の赤ちゃんの発育をチェックする健診です。日程が決まっている場合もありますが、期間内に受診すればいい場合には、3ヶ月になったばかりのころよりも、発達の段階がはっきりしてくる4ヶ月くらいに行くほうがいいかもしれません。

自治体から連絡が来て、保健所などで集団で受けるところがほとんどです。通知をくれる自治体もありますが、届かない場合は、広報を調べたり、保健所などに問い合わせてみましょう。

身体計測と、全身の触診をして、順調に成長しているかを見ます。さらに、首のすわり具合や、声の出し方・笑い方をチェックします。首すわりやおっぱいの悩み、「病院に行くほどではないけれど、ちょっと気になる」と思っていたことを、遠慮せずどんどん尋ねましょう。医師だけでなく、保健師や栄養士も相談にのってくれます。  集団検診は、月齢が同じ赤ちゃんが集まる場。たくさんの赤ちゃんを見ることで、それぞれに個性や違いがあるということが実感できます。それに、赤ちゃんにもママにも新しい友達ができるかもしれません。
 

【安全対策】動いても安全な場所に&手の届く範囲に危険物NG

手足をバタバタしているだけなのに、思わぬところまで移動していることがあります。ソファの上や大人用のベッドに寝かせていたらいつの間にか落ちていたということは少なくありません。早い子では、体をひねって寝返りの練習のような動きをし始めるので、そのタイミングで落ちてしまうことも。

コードやひも状のものが手足にからまってしまうこともあります。なんでも口にいれるので、小さいものを飲み込んだり、ビニール袋やタオル、ぬいぐるみが鼻や口をふさいでしまうこともあります。

動いても安全な場所に寝かせ、手の届く範囲に危ないものがないか、赤ちゃんの周囲をよく点検を。なるべく目を離さないようにして、ベビーベッドに寝かせる場合も、離れるときには必ず柵をしておきましょう。
 

【生活リズム】睡眠サイクルや授乳リズムが整ってきます

授乳やおしっこの回数が定まってきます。授乳は1日だいたい5回程度。おしっこは、目が覚めたときや授乳の後など、だいたい決まったときに出るようになってくるでしょう。夜は、朝まで寝ることが多くなります。お昼寝は、午前中と午後で1回ずつになります。

体のサイクルが整ってくるので、それに合わせて、あいさつや着替えなど基本的な生活習慣を心がけるようにしましょう。積極的に「おはよう」「おやすみなさい」「いただきます・ごちそうさま」と声をかけます。赤ちゃんに対してだけでなく、ママやパパや家族間でも忘れずに。赤ちゃんは見ています、照れずに大きな声であいさつしましょう。

朝起きたら顔を拭いて、お着替え。天気がいい日はお外でいっぱい遊びましょう。早寝早起きで散歩や昼寝、入浴、ねんねは出来る限り決まった時間に。最初は大変ですが、慣れたら、ママもパパも健康になりそう……。
 

【遊び】興味あるものを手でつかみ、口の中に入れて確かめます

なめることで感触を確かめ、どんなものか研究しています

なめることで感触を確かめ、どんなものか研究しています

首がすわったことで、頭を動かして周囲を見渡せるようになり、赤ちゃんの視野はぐんと広くなります。そして、興味を持ったものには手を伸ばし、握れるものはつかんで口に押し込むようにして、舌や唇を使って、どんなものか確かめようとします。

このころの赤ちゃんにとっては、手先や指先よりも、舌や唇のほうがとても敏感。なめることで、ツルツルしているのか、ザラザラしているのか、堅いのか柔らかいのか、どんな形なのか、「これはいったい何なのか」を判断しているのです。

何かに興味を示している時は、出来るだけ好きなようにやらせてあげて。ただし、誤飲などの危険を避けるためにも、ママは近くで見守っていてあげましょう。
 

【食事】よだれが増え、大人の食事に興味も持ちます

大人の食事をじっと見つめたり、口をもぐもぐ動かす子も

大人の食事をじっと見つめたり、口をもぐもぐ動かす子も

唾液腺などの消化機能が発達してきて、よだれの量が、かなり多くなってきます。また、ママやパパが何かを食べているとじーっと見つめて欲しそうな顔をしたり、真似をするように口をもぐもぐと動かす赤ちゃんもいるでしょう。

離乳食スタートに向けて、まだ特に準備することはないのですが、ママやパパがおいしそうに食べる様子を見せることが、一番の準備ともいえるでしょう。
 

月齢別・赤ちゃんの成長と生活・育児のポイント



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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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