乳児育児/首すわり・寝返り期

生後3ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイント

生後3ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイントを説明します。生後3ヶ月の赤ちゃんの体重は生まれたときの2倍になり、首すわりの完成もあと少し!定期予防接種が始まるなど赤ちゃんの生活のポイントも知っておきましょう。

高祖 常子

執筆者:高祖 常子

子育てガイド

生後3ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイントは?

生後3ヶ月の赤ちゃんの成長と生活のポイントは?

生後3ヶ月の赤ちゃんの成長と生活のポイントは?

■生後3ヶ月の赤ちゃん・目次■  

【体重】生後3ヶ月の赤ちゃんは生れたときの2倍の大きさに

生後3カ月になると体重は生まれた時の2倍程に

生後3カ月になると体重は生まれた時の2倍程に

体重は生まれたときの2倍ほどになり、体つきはますますしっかりしてきます。生まれてすぐのときに見られた「原始反射」が少しずつ消えていって、ひとつひとつの動きがなめらかになってきます。大きな音にも前ほどびっくりすることはないでしょう。

 

【首すわり】縦抱きにしても頭がグラグラしないように

生後3か月になると首がすわるまであと少し!かなりしっかりしてきます

生後3か月になると首がすわるまであと少し!かなりしっかりしてきます

首もかなりしっかりしてきて、縦抱きにしても頭がグラグラしないようになります。うつぶせにすると、頭だけでなく胸のあたりまでグイッと持ち上げる子もいるでしょう。ここまできたら首がすわるのももう少し!

 

【おもちゃ】赤ちゃんの前に置くと、手を伸ばして取ろうとする

おもちゃを差し出すと手を伸ばしてつかむことも

おもちゃを差し出すと手を伸ばしてつかむことも

手の動きが活発になって、ハンドリガードもいっそう盛んに。今まで片手だけだったのが、両手を目の前に出して眺めていることもあります。

あおむけに寝た赤ちゃんの目の前に、おもちゃを差し出すと、手を伸ばして取ろうとします。手の力もついてくるので、赤ちゃん用のガラガラのような軽くて小さいものなら、つかむことができるようになる赤ちゃんもいます。

握ったら口まで持っていって、口に入れてなめて……がお得意のコース。目で見て、手に取り、口で感触を確かめて、それがどんなものかを確認しているのです。
 

【授乳間隔】生活リズムができ、朝までまとめて寝る赤ちゃんも

生活にリズムが出てきます。このころから、夜から朝までまとめて寝るようになる赤ちゃんもいます。 昼間の授乳は3~4時間おきくらいですが、寝る前にしっかり飲んだら明け方までぐっすり。ママもだいぶ楽になるでしょう。

一心不乱におっぱいに吸いついていたのに、このころになると、遊び飲みが始まる赤ちゃんもいます。おっぱいの最中に、目を開けてあたりをきょろきょろ見渡したり、手足をバタつかせたり、急に口を離したりすることも。

ある程度飲んだ後で、もうそれ以上飲まないようなら、「おしまいにしようね」と授乳を終わらせましょう。
 

【遊び】いつも近くにいるママやパパは特別な存在と認識

ママやパパ、家族など、いつも近くにいて世話をしてくれる人のことが分かってきます。人見知りをするのはまだ先ですが、ママやパパがあやすと、他の人のときとは違った反応を見せるようになります。ママやパパの声がするとそっちを向くこともあります。これは、赤ちゃんの中で、ママやパパが、他の人とは違う特別な存在になってきたから。

ママやパパがあやすと、よろこんで声を出して笑ったり、うれしそうに「ウーウ」「アーアン」と声を出したり、話しかけると「アー」「ウ」と答えたりすることもあるでしょう。ママやパパだけに見せてくれるかわいい表情に、メロメロになってしまうかも。
 

【たそがれ泣き】原因は不明だが、成長の一段階と捉えよう

このころ、夕方になると、決まって泣きだす赤ちゃんがいます。「たそがれ泣き」または「コリック」とも言われ、毎日同じ時間ごろに泣きだすのが特徴。急にぎゃんぎゃん泣く、ぐずぐずと泣く、めそめそといつまでも泣き続けると、泣き方はいろいろあります。

おなかもすいていないし、おむつも替えたばかり、痛いところがあるのかと全身をチェックしても特に原因は見当たらない……。何をしても泣きやまず、夕方の家事が忙しくなる時間で、ママのほうが泣きたい気分になってしまいます。

残念ながら、たそがれ泣きの原因ははっきり分かっていません。ベランダに出る、ビニールのカシャカシャした音を聞かせるなど、いろんな方法がありますが、赤ちゃんによっては効いたり効かなかったりで、絶対というものはありません。

ただ、ママやパパが抱っこしていると、少しずつおさまってくるよう。泣いたら抱っこしてしばらくつきあってあげましょう。長く続く子でも、1カ月弱で自然となくなってくるようです。
 

【指しゃぶり】赤ちゃんの不安や緊張を鎮める効果も

指しゃぶりは、無理に外さなくても大丈夫

指しゃぶりは、無理に外さなくても大丈夫

手が動かせるようになって、自分の手を口に持っていけるようになり、指しゃぶりが始まってきます。最初は、指だけでなく手のあちこちをしゃぶっていますが、そのうちに、「これだ!」とお気に入りの指が決まって、その指ばかりなめるようになる子も。親指に限らず、赤ちゃんによってなめる指もいろいろです。

指しゃぶりには、赤ちゃんの不安や緊張を鎮める効果があるともいわれています。どんなに、夢中になってしゃぶっていても、これから先ずっと続くことはありませんから、無理に口から外したりしなくても大丈夫。長期間指しゃぶりする子、あまりしない子、それぞれですが、成長に従って自然としなくなっていきます。
 

【成長】他の子と比べず、個人差も個性と認めて接しよう

外に出かけるようになると、つい他の子と比べてしまいがち。細い子もいれば、丸々と太った子もいますし、もう首がすわっている子もいれば、腹ばいにしても頭をあげない子もいます。体格や成長には、個人差があって当たり前。人と比べるのではなく、目の前の赤ちゃんだけを見てください。遅い早いはあっても、だんだんと着実に成長しているはずです。

また、このころになると、あやすとよく笑う子、あまりにこにこしない子、活発な子、おとなしい子、喃語をたくさん話す子、静かな子と、それぞれの赤ちゃんの性格も表れてきます。その子の個性として認めて、赤ちゃんとの接し方に活かしていきましょう。
 

【予防接種】かかりつけ医と相談しながら接種計画を立てよう

かかりつけの病院と相談しながら計画的な接種を

かかりつけの病院と相談しながら計画的な接種を

このころから定期予防接種が始まります。対象は、赤ちゃんがかかると重症になりやすい病気で、予防接種によって、罹患する確率を減らし、もしかかっても軽症で済ませることができます。国が接種をすすめていて期間内なら無料で受けられる「定期接種」と、子どもの健康状態に合わせて自費で受ける「任意接種」があります。

乳幼児期の予防接種は、接種期間や、回数や他の予防接種との間隔が決められていて、ちょっと複雑。赤ちゃんの体調が悪いときには受けられないので、余裕を持ったスケジューリングが必要です。かかりつけの病院と相談しながら、しっかりと計画を立てて、接種もれのないようにしましょう。

VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう。」のサイトを参考に。それぞれの病気やワクチンについての解説や、予防接種スケジュールが紹介されています。
 

月齢別・赤ちゃんの成長と生活・育児のポイント


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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