建築家住宅の実例

更新日:2005年02月24日

これぞデザイナーズマンション16 「デュフレ自由ヶ丘」見学記

佐藤宏尚さんの設計した奥沢のデザイナーズマンション「デュフレ自由ヶ丘」は、ひとつの建物の中にタイプの異なる12のフラットを複雑に積層しており、個性豊かなデザインの集合体になっていました。

都会的で落ち着きある空間

続いては、同じフロアにある002号室。こちらはどちらかと言えば男性っぽい、シンプルで男性的なインテリアになっていました。地下はくつろぎのLDK、003号よりもやや狭いためキッチンが露出する形になっていますが、大家族でなければ問題ない広さです。

構造壁や天井の段差などの処理がデザイン的、部屋が表情豊かに見える

小さなダイニングテーブルを置けば、二人暮らしにも対応可能

らせん階段を上るとそこは小さな寝室+バスルーム。寝室にくらべると不釣り合いなぐらいに広い収納が付いており、男性の一人暮らしには十分すぎるほど機能的な組み合わせになっていました。
この002号は、はっきり言って採光面があまりよくない。それを白い壁の強調された凹凸とシャープなデザイン処理で広がりを演出し、都会的で落ち着きある空間に変えてしまったのはさすがと言うべきでしょう。

コンパクトさがロフトのような感覚を味合わせてくれる

建物に人間のあたたかみや活力を

モデルルーム以外の上階の部屋からは、正面側の開口部から駅の操車場が望めます。つまり180度に近い視界が確保されているわけです。操車場ですから、高い建物が建つ可能性もほとんどなく、天気がよければ東京タワーまでが一望できるそうです。

晴れた日には永遠が見える…ほどの視界の広さ

ロフトのある部屋、反対側にはこの高さの大開口部が…

メゾネットの部屋のいくつかでは、階段部分が開口部に面した2層分の吹き抜けに沿って設えられており、ここに住む人たちは、朝には暁光、夜には町の灯りと操車場が放つ光を浴びながら、パブリック空間とプライベート空間を行き来することになります。開口部にはいずれカーテンやブラインドが使われることになるのでしょうが、室内にいる人の動きや気配はそこはかとなく外に伝わることになり、建物に人間のあたたかみや活力(そこに生活者がいることのエネルギー)を感じさせてくれるような気がします。
1戸1戸が違った表情を持つ「デュフレ自由ヶ丘」、それはひとつの建物の中に建築家の創造性、構築力といったものをふんだんに詰め込んだ集合住宅になっていました。

 
階段を上って室内に入るタイプの部屋    人のエネルギーを感じさせる大開口部

設 計:佐藤宏尚建築デザイン事務所
構造設計:アルファ構造デザイン事務所
施 工:北野建設
施 主:サジェスト

敷地面積:163.06m2
構造規模:鉄筋コンクリート地下1階、地上6階建+ロフト
建築面積:124.15m2
延床面積:637.75m2
構 造 :RC造、地上6階、地下1階

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川畑 博哉

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