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建築家住宅の実例
更新日:2005年04月23日
佐藤宏尚さんが設計コンペに勝ち抜いて建てた目黒の家を見てきました。住宅密集地に建つこの家は、まわりに向けて開口部が取れないため、それを空中に持ってきた狭小地ならではのアイデア建築です。開放度100%!

ネットの設計コンペに勝ち抜いて、佐藤宏尚さんが目黒に建てた家を見てきました。場所は駅から徒歩2分という好立地なのですが、やはりコの字型に開発された住宅密集地です。前後左右を家々に囲まれた場所に建てる家は、どこに向かって開けばよいのか、その解答を佐藤さんは「上に向かって開く」ということで出しました。
この家は2つの棟がL字型に配置された格好になっています。玄関のある方の棟から入ると、そちらはスキップフロアをつなぐ階段部を備えた建物になっており、半地下、1階(地上階)ー1.5階、2階ー2.5階という5層の空間を生み出しています。
そして、もうひとつの棟はこのうちの1階(地上階)および2階と接続し、独自に建っているというわけです。まるで巧妙なパズルのようですね。しかしそうすることによって、この狭小地に十分なカースペースと、かなりの個室数を生み出したわけです。

主寝室の前はカースペースなのですが、その上はエキスパンドメタルを使った光を通すテラスになっていて、かなり明るい。ここからは直に駐車場に出ることができます。ここまでの床は無垢の木。プライベートな空間は、裸足で過ごせるようにということでしょう。


続いて2階に上がると、そこは光を通すテラスが眼前に広がるダイニング+キッチン。ダイニングじたいはそんなに広くないのに、大きなテラスが目の前に広がっているため、悠々たる開放感があります。しかも道路面からはかなり奥行きがあるため、思うほど外からの視線が気になりません。さあてテラスはどんな遊びに使いましょう? イの一番は、竣工祝いを兼ねたお花見パーティでしょうか?

ところで、この階(セミパブリック空間)からは床が石のタイルになっています。玄晶石と呼ばれる素材だそうですが、なかなか肌触りがいい。床暖房にもマッチする気持ちのよい床材だそうです。床の触感や色味が変わることで、プライベートからパブリックへ、ONからOFFへと気持ちを切り替えるというわけですね。