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建築家住宅の実例
更新日:2005年05月04日
黒崎敏さんが練馬区谷原に建てた家のオープンハウスに行ってきました。「DINO」と名づけられたこの家は、建て主さん自慢のフェラーリDINOが鼻先を覗かせる、小さいながらも主張のある一軒でした。

場所は西武線の練馬高野台駅から15分、都営大江戸線の光が丘駅からもやはり15分という、ちょっと不便な場所ですが、さすがにここまで歩けば夢の一戸建てもグッと現実味を帯びてきます。夢を取るか場所を取るかという決断の中で、30代のDINKS夫婦は前者を選択されたということでしょう。敷地はどうやら条件付き土地として売りに出された中の一画で、建て主さんは条件を外してもらって建築家の黒崎さんに設計を依頼されたそうです。

建物の1階は深紅のフェラーリ「DINO」が顔をのぞかせる駐車場と玄関。前庭に小さな土のスペースがあり、そこに木瓜の木が植えられています。ちょうど季節が春ということもあって、木瓜は真っ赤な花をつけている最中で、まさに庭木がオープンハウスを祝っているようでもありました。見上げると、そこは全面ガラス張りの大開口部。まさに建物全体の60%近くを窓が占めています。さぞや開放的な室内でしょうね。

中に入ると、1階には小さな個室と駐車場の奥にもうひとつの個室があります。駐車場から直接入れるほうがご主人の部屋。ここからDINOを愛でたり、ときにはメカをいじったりされるのでしょう。もうひとつの個室は奥さんの趣味の部屋だそうです。

2階に上がる階段は、まさに光のトンネル。高さ3メートルの大開口部に向けて光の中を歩いていくと、ひとつの空間の中にダイニング+キッチン+リビングがあり、さらにロフトの形で寝室がある場所に出ます。水回りはキッチンの横、つまり1階の小部屋の上にコンパクトにまとめられています。それにしても天井が高い!開口部が大きい!何もさえぎるもののない空間というものが、こんなにさっぱりした開放感を味あわせてくれるものかと、あらためて思ってしまいます。

「建て主さんはデザインのお仕事をされていて、最初からこうしたいという強いイメージをお持ちでした。よけいなものは何も置かないこと、収納部はすべて壁に収めること、開口部はこう、キッチンはこう、という具合。だから先日、最初の打ち合わせの後につくった模型をあらためて見たらほとんど今の完成形と同じでしたね」と黒崎さん。建築家と建て主との連携、コラボレーションとしてはまさに最高のチームだったとか。オーダーメイドで家を建てようと考えている人には見習うべきものがありますね。床のワックスがけも建て主さん自身の手によるものだそうです。
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