文章:坂本 徹也(All About「建築家実例」旧ガイド)
緑なす緑が丘の集合住宅
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| 建物の南北にケヤキの巨木を配置 |
井口浩さん(井口浩フィフス・ワールド・アーキテクツ)が、東急線の緑が丘駅近くに建てた集合住宅を見てきました。場所が緑が丘というだけあって、案内にも「ハウスフォレストリーの発想を集合住宅に採り入れた」とありましたが、なるほど草木の緑をコンクリートと共存させた意欲的なデザイナーズマンションになっていました。
実際は地下を持つ3階建てのマンションなのですが、印象的に大きく見えるのは天井高がとってあるのと開口部の大きさのせいでしょうか。井口さんによれば、「南北にケヤキの巨木を配置して、夏は樹木の葉が太陽光を遮り、冬は落葉して日なたをつくるという自然のブラインド効果を考えた」とのことでしたが、当日は残念ながらそのケヤキがエントランス側しか到着しておらず、その効果のほどはわかりませんでした。しかしながら、本当に3階にまで届く巨木が植えられるとしたら、まわりの環境にとってもどんなにいいことでしょう。
ケヤキの成長が今から楽しみ
図書館の本棚のような収納
さて、1階は3つの住居が横一列に並んでいますが、オーナー住居の1軒を除く2軒は1階と地下とのメゾネットになっています。いや正確に言うと、入ってすぐのエントランス部分に水回り(見晴らしの良い浴室)があり、階段を降りるとリビング+ダイニング、さらに数段下って寝室というスキップフロアの構成になっているわけです。
バスルームから望む壁一面の収納
上の方の棚からは移動式の梯子を使ってものを取り出す
あれあれ、キッチンは?と探すと、これが折れ戸によって壁に“収納”されていました。また、壁一面にはすごい数のほぼ正方形の収納があり、家具を置かずに広々と空間を楽しむことのできる工夫がなされています。さらに高い部分の収納には、図書館や本屋さんで見かけるスチール製の梯子が…。これで高いところにある大切なものも、気軽に取り出せるわけですね。
バスルーム・LDK・寝室が縦方向に連なる一体空間
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| 寝室から南面の大開口部を望む | 壁に隠されたキッチン |
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