建築家住宅の実例

更新日:2006年05月11日

渋谷の真ん中に「自分だけの空」を持つ

廣部剛司(廣部剛司建築設計室)さんが渋谷に建てた「黒箱-渋谷H」を見学しました。住宅が密集する旗竿状の敷地に、自分だけの庭、自分だけの空を確保したこの家は、究極の贅沢ともいえる一軒です。

犬を迎え入れる準備

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犬用の出入り口が付いたドアと、足洗い場
また、中庭に出る手前にはなぜか浅い水場がつくられ、なんでそのまま繋げてしまわなかったのかなとも思いましたが、どうやらこれは犬のプールであるということにしばらくして気づきました。というのは、エントランスから続く廊下の突き当たりに庭へと続くドアがあり、そこから中庭に出ると、すぐ低い衝立が立っていてこれが犬の足洗い場だとわかったからです(ドアには犬用の出入り口もあった!)。
つまりこの家には、犬を迎え入れる準備が整っているということですね。さらに、リビングの壁には犬用につくられたドッグスペースもありました。

床の石タイルはメンテナンス
を考えての選択
収納壁の一部を使ったドッグ
スペースと水場

そう考えてもう一度、足下を見てみると、エントランスからリビング、そして中庭へと続くこの大空間の床はすべてが黒っぽい石タイルで統一されている。これはその気になれば靴を脱がずに生活することもできるということですよね。これもまた、犬が好きに歩き回れるようにとの配慮なのでしょう(掃除もモップ1本で拭くだけでOK)。

季節の移ろいを告げるシンボルツリー

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2階の主寝室へと続く廊下、集成材を使った天井がユニーク

さて、エントランスから続く廊下に沿ってつくられた階段を上って2階に上がると、そこは吹き抜けでリビングと繋がる主寝室。ここも中庭に向かって開かれているため、明るさも開放感も申し分ありませんが、床は1階とはうって変わってフカフカのカーペット。裸足での生活が快適なことでしょう(この階は犬は進入禁止とのことで、階段部分には扉が仕込まれていました)。

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2階からの見下ろし、水場が内と外とを分ける

それにしても、吹き抜けの手摺りに沿ってつくられたワークスペースは、ここでぼんやり庭を眺めているだけで癒されそうな場所。犬が何をしているかしっかり監視しながら、シンボルツリーが告げる季節の移ろいを心ゆくまで楽しめそうですね。

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ほどよく閉ざされた寝室、坪庭からの光が心地よい

また、この日は見ることができませんでしたが、地下には多目的なスタジオがあるそうです。都心中の都心、渋谷にあって、この限られたスペースにこれだけ豊富なシークエンスを盛り込んだ「黒箱-渋谷H」。新しい家族として犬を迎えた建て主一家のロハスな生活が目に浮かぶようです。

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中庭からの見上げ、どこか懐かしい風景でもある


設計監理 :廣部剛司/廣部剛司建築設計室
構造設計:大内彰/エスフォルム
施 工 :SOBI

敷地面積:132.87 m2(40.19 坪)
建築面積:53.33 m2(16.2 坪)
延床面積:126.58 m2(38.4 坪)
構 造 :木造2階建て

廣部剛司さんの他の作品はこちら↓
 桜並木の家
 地球とつながっている家
 アルファロメオを愛でる家
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川畑 博哉

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