文章:白崎 泰弘(All About「オール電化住宅」旧ガイド)
 |
| エコキュートの仕組みやメリットをおさらい! |
「空気の熱でお湯が沸く」とCMでも紹介されているエコキュート。
「オール電化」がメディアに盛んに取り上げられる中、「エコキュート」という言葉もよく聞くので、なんとなく身近な感じがします。でも、実際のところはどういうものなのか、ピンときませんね。
今回は、設計のパートナーでもある白崎治代が「エコキュートってそもそも何なの?」という素朴な疑問にお答えしていきます。
エコキュートのしくみ
「エコキュート」とは、電力会社・給湯機メーカーが共通で使用している「自然冷媒ヒートポンプ式電気給湯機」を総称した愛称のことです。「冷媒?」「ヒートポンプ?」・・・聞いたことのあるような無いような言葉が連続しますが、そのしくみは冷暖房エアコンでも使われており、いたって身近な存在なのです。以前にこのガイドサイトでも取り上げられていますが、ここでエコキュートのしくみを簡単におさらいしておきましょう。
「ヒートポンプ」とは、文字通り「heat(熱)」の「pump(ポンプ)」の意味で、エコキュートは空気の熱をくみ上げ、その熱でお湯を沸かしているのです。でも、常温の空気からお湯が沸くほどの熱が得られるというのは、少々不思議ですね。ここで大切な働きをしているのが「冷媒」なのです。冷媒とは、熱を運ぶ働きをする物質で、エコキュートではCO2(二酸化炭素)が使われています。CO2が熱を運ぶヒートポンプの仕組みは次の図のようになります。
 |
| 図版提供:東京電力 |
(1) 大気中の熱をCO2が吸収します。
(2) (1)のCO2がコンプレッサーで圧縮されることで高熱になります。
(3) その熱を熱交換器で水に伝え、お湯を沸かします。
(4) 熱を奪われたCO2が膨張され、より低温になり、熱を吸収しやすい状態になります。
(1) (4)のCO2が再び大気の熱を吸収します。
このサイクルを繰り返すことで、90℃にもなる高温のお湯を沸かしているのです。
ちなみにエアコンの場合は、同様のサイクルを経て、室内の空気の熱を汲み取ることで冷房に、室外の空気の熱を汲み取ることで暖房になっているわけです。
エコキュートが注目される理由は、大きく3つ! >次ページ