文章:白崎 泰弘(All About「オール電化住宅」旧ガイド)
今回はIHクッキングヒーターの話。ここは女性視点が欲しいところなので、設計のパートナーでもある白崎治代に担当してもらいます。
「お掃除ラクラク」のイメージで、いまや人気者のIHクッキングヒーター。
でも、ひと昔前の電気コンロというと、「火力が弱い」とか「電気代が高い」というイメージだったと思いますが、それとは全く別のものなのでしょうか?
何故、ヒーターは発熱しないのにお鍋だけが熱くなるのでしょう?
IHクッキングヒーターってそもそも何?
今回はIHクッキングヒーターのしくみ編です。
クッキングヒーターの種類はさまざま
ひと口にクッキングヒーターといっても、これだけの種類があります。
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| シーズ・ヒーター(※) |
・シーズヒーターうず巻き状のニクロム線を絶縁体と金属でくるんだもの。ニクロム線が発熱して加熱調理します。かつてはクッキングヒーターというと、このタイプが多かったようです。
・エンクロヒーターニクロム線を鋳鉄に埋め込んで、円盤状に成形したもの。
・ラジエントヒーターうず巻き状のニクロム線を平らなセラミックプレートで覆ったもの。3口以上のIHクッキングヒーターの場合、一つはこれになっていることが多いです。
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| ハロゲンヒーター(※) |
・ハロゲンヒーターハロゲンランプが出す熱線で加熱します。暖房器具の熱源としてもよく利用されています。
・IHクッキングヒーター上記4つがニクロム線やハロゲンランプで加熱するのに対し、IHは加熱方式が全く異なります。このあと詳しくご紹介します。
(※)各メーカーとも現在ではIHが主流になっていて、参考写真は生産終了品となっています。「IH」って何のこと?
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| IHの中を見ると・・・ |
IHクッキングヒーターは、「電磁誘導加熱」という方式で加熱します。
「Induction(誘導)」と、
「Heating(加熱)」の頭文字をとって
「IH」と呼ばれます。
IHは、それ自体は熱くならず、磁力線の働きで金属(磁性体)の鍋を発熱させます。
トッププレートの内部にはコイルが入っています。コイルに電流を流すと、磁力線が発生します。これ、昔、理科で習った電磁石ですね。実験をしたのを覚えていらっしゃる方もいると思います。
ここで、少しタイムスリップして、理科の実験室へ!
(1)コイルに電流を流したら、そばに置いた方位磁石の向きが変わりました。確かに、磁力線が発生しました。
(2)今度はコイルを電流計につなぎます。電池はつないでいないので、電流は流れていません。
(3)このコイルの中に棒磁石を出し入れしてみましょう。すると、出し入れの瞬間に、電流計の針が振れ、電流が流れるのが確認できました。
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| 磁石を出し入れするとコイルに電流が流れる! |
このように、コイルの近傍で磁力に動きがあると、コイルに電流が流れる。これが電磁誘導です。さて時間を元に戻し、再びIHクッキングヒーターの前へ!
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