文章:白崎 泰弘(All About「オール電化住宅」旧ガイド)
「IHクッキングヒーターは、使える鍋が限られる」というのは、IH採用を検討している方には、もはや常識。
そして「オールメタル対応なら、鍋を選ばなくてもよくなった」ということも常識。
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| オールメタル対応のIHクッキングヒーター |
でも「本当にアルミ鍋と鉄鍋は同じように使えるの?」もう一歩踏み込んだところで、疑問に思う方も多いと思います。
今回は「オールメタル対応」の仕組みを紹介します。仕組みがわかれば、使い方がイメージしやすくなるので、IHを導入する時のお役に立つのではないかと思います。
このコラムでは、パートナーの白崎治代が、主婦目線でお伝えしていきます。
オールメタル対応って本当?
以前の記事
「IHクッキングヒーターってそもそも何?」では、IHの加熱のしくみを紹介しました。
簡単にまとめると、
(1)クッキングヒーター内部のコイルに電流を流すと、磁力線が発生する。
(2)磁力線のはたらきで鍋底にうず電流が流れる。
(3)鍋の電気抵抗が大きい(=電気を通しにくい)と、電流が流れる際に発熱する。
つまり、IHクッキングヒーターで使える鍋は、電気を通し、かつ電気抵抗が大きい(=電気を通しにくい)ことが必要です
(※)。
ガラスや土鍋のように、電気を通さないものは使えません。
銅やアルミ鍋も、電気抵抗が小さい(=電気を通しやすい)ため十分に発熱せず、従来のIHでは使えませんでした。それが「オールメタル対応IH」なら、銅やアルミ鍋が使えるのです。
どんな工夫がなされているのでしょうか?
答えは
「電気抵抗の小さい銅やアルミ鍋でも発熱するほどの、大きなうず電流が鍋に流れるようにする」
IH内部のコイルに流す電流、電流の周波数、鍋の電気抵抗値、コイルの巻き数が、それぞれ大きいほど、鍋底に流れるうず電流も大きくなります。電気抵抗は金属の種類で決まるので、うず電流を大きくするための焦点は、IH内部の電流とコイルということになります。
でも言葉で言うほど簡単ではなく、実用化にあたっては、かなりの苦労があったそうです。
IH内部で大きな電流をつくり出す仕組みの開発、それに耐えられるコイルや回路の開発、さらに、鉄・銅・アルミでは流す電流の大きさが異なるので、鍋を載せたときに自動的に検知する必要があります。
その「目」となる精密なマイコンの開発、そしてコイルに流れる大きな電流の影響やヒーター内部の熱から、そのマイコンを守る仕組みの構築など、いくつものハードルを乗り越えて、オールメタル対応が実現したとのことです。
IHクッキングヒーター内部では、実はとてもハイテクな世界が繰り広げられているのです。
※IH対応の鍋を選ぶポイントは、他にも底面の形状等の条件があります。【関連記事】
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