IHクッキングヒーターの最新情報

更新日:2008年06月12日

専門家の考える理想のオール電化キッチン!

編集部 住まい 写真

今回は、日本のキッチンの第一人者であるキッチンデザイナーの黒田秀雄さんにオール電化キッチンの理想像についてお話を聞いてきました。キッチンの歴史に始まって未来形まで、興味深い内容です。

文章:白崎 泰弘(All About「オール電化住宅」旧ガイド)

今回は、日本のキッチンの第一人者であるキッチンデザイナーの黒田秀雄さんにお話を伺いました。
黒田 秀雄 氏
黒田 秀雄 氏
今や当たり前に使われる「システムキッチン」という言葉、日本でクリナップが開発に乗り出したとき、実は黒田さんに委託し、日本版「システムキッチン」が生まれたそうです。
グッドデザイン賞の審査員を務めたこともある黒田さん、2001年からは、わがオールアバウト内の「キッチン」のガイドとして、最新情報を発信し続けています。
語ってくれた内容は、黒田さんならではの、日本のキッチンの歴史から最新の海外情報まで、多岐に渡る興味深いものです。

オール電化キッチンの歴史は意外に古い!

システムキッチンという概念は、ドイツが戦後復興のときに室内に家具やキッチンの区別無く組み込めるものとして、規格化することから始まったそうです。しかしながら、今の日本では各社ごとに規格を持ち、互換性が無いために、「あのメーカーの器具をこっちのデザインに組み込みたい」ということができません。これは、黒田さんが残念がっていることの一つです。結局、今の日本ではデザインの自由さを確保するためにはオーダーメイドキッチンで対応することになっています。
その日本版のシステムキッチンは1973年の登場ですが、なんと、IHクッキングヒーターの歴史はそれより古く、1970年に登場しました。
しかし、最初のIHはファンの音がうるさく、なかなか普及しなかったそうです。その代わり、エンクロヒーターやシーズヒーターが主流でした。しかし、熱効率がかなり悪い。90年代後半ぐらいから性能のよくなったIHが再び注目を浴び始め、21世紀に入って“オールメタル対応”の登場で、一気に広まることになりました。

食器洗い乾燥機とオーブンが
オール電化キッチンの決め手

今、住宅で大事なキーワードは Home Meal Replacement なのだそうです。
直訳すると「家庭での食事の再配置」 
「再配置」は物理的な場所のみならず概念も含むようです。
女性の社会進出と同時に、キッチンは主婦の城ではなくなった。それまでの建築家はダイニングとキッチンを仕切ろうとしてきたが、今はそうではなく、家族の誰もが使いやすいキッチンを目指すべきだとおっしゃいます。キッチンをアイランド型にして、料理の手伝いがしやすい配置、キッチンとダイニングが一体となって、できればリビングも一体となった空間が今の時代にマッチしているのではないか、とのこと。
(ただし、キッチンのアイランド化はもちろんケースバイケース。注意して欲しいことをご自身のガイド記事で語っていらっしゃいます。)

キッチンが仕切られた部屋から、パブリックな空間へのReplacement! そして、共働き家族の望ましい「食生活」へのReplacement! なのです。

【関連記事】
理想のアイランドキッチンづくり極意

『Home Meal Replacement』を考えたとき大事なのは、食器洗い乾燥機の容量と、オーブンの有無だと言います。

60cm幅が欲しい食器洗い乾燥機
60cm幅が欲しい食器洗い乾燥機
——まずは食器洗い乾燥機(以下、食洗機)。
「オール電化なら食洗機は60cmを選ぶべきですよ。日本のビルドイン食洗機は間口45cmが主流ですが、それではあまり役に立たない。
一番有効な使い方は、朝・昼・晩のお皿は下洗いだけその都度やっておくんです。それを食洗機に格納していって、後はタイマーで電気料金が割安な時間帯にセットして一気に洗う。だから、たっぷりした格納量が欲しいんです。これが一番経済的。」
また、こうもおっしゃいます。
「今の時代にあっては、お皿洗いぐらいは男の仕事ですよ。食洗機を使えば面倒くさくないんだから。そのくらい手伝わなきゃ。」


手軽に扱える電気オーブン
手軽に扱える電気オーブン
——次にオーブン。
「新築マンションの販売なんかを見ていると、キッチンは、食洗機をとるかオーブンをとるかという二者択一だという。僕は両方必要だと思うよ。だってオーブンは扱いやすい調理機器ですよ。温度コントロールも簡単なんだし。手軽にできるオーブン料理はいっぱいあるんだから。」


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