オール電化住宅/オール電化住宅の実例・入居者の声

入居5年。建主に聞くオール電化の住み心地

5年前に私たちが初めて設計したオール電化住宅のその後。お子さんが生まれ、すっかりオール電化になじんだご家族の生活のほか、気になるランニングコストについてもご紹介します。

執筆者:粕谷 奈緒子

今回は「初めてのオール電化住宅、その後」。入居5年を経過して、建主の生活はどう変わったか? ランニングコストは? など、詳しくお話しします。

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テレスコープハウス完成後に誕生した建主のお子さん。彼の指定席は、大きな窓に面したリビングの一角です


河川敷の風景に向かってひらく、20坪の小さな敷地に建てられた「テレスコープハウス」。 5年前に完成したこの住宅は、照明器具はもちろん、お風呂や床暖房に使うお湯を作るエコキュート、エアコン、キッチンのIHクッキングヒーターや食器洗い乾燥機など、すべての住宅設備が電気でまかなわれています。 この住宅は、「立体的につながったインテリアのために床暖房が必要」「安心して床暖房を使い続けるために、お湯を安く作りたい」という経緯から、私たちにとって、初めてのオール電化を採用した住宅となりました。

完成から5年が経過し、建主一家の生活はどのように変わったのでしょうか? 久しぶりに訪ねたテレスコープハウスで、建主はすっかりオール電化の生活に馴染んでいました。

キッチンの使い勝手は?

IH
IHクッキングヒーターの上部には、テレビモニターが。こんなレイアウトもIHクッキングヒーターならでは
建主がこの家のために選んだIHクッキングヒーターは、当時発売されたばかりの、ドイツのAEG社「67600K」というタイプでした(現在は、68001Kという製品にモデルチェンジしています)。 全て上面で操作するデザインが特徴で、カウンターの下に隠れる部分まで含め、厚さはわずか5cmしかありません。トッププレートは、セラミックガラスでできていて、美しいデザインと掃除の簡単さが大きな魅力です。

海外の製品のため、ロースター(魚焼き器)はついていませんが、建主は以前から煙のでない電気ロースターを持っていて、焼け具合や性能にも満足していたので、シンプルな操作性とデザインの良さから、迷わずAEGのIHクッキングヒーターを選びました。 ロースターはIHクッキングヒーターのすぐ下に設置されることが多いのですが、それがない分、調味料を入れておく棚にするなどスペースを有効に活用でき、実は結構便利なのです。

右がヘルシオ。ロースターと電子レンジがなくなった分、キッチンまわりのスペースに余裕ができて、広々使えます
「IHクッキングヒーターには、すぐに慣れました。火力がとても強いのに焦げにくいのが特長かな」と話してくれたのは奥さまです。「実は最近、ロースターと電子レンジをやめて、シャープのヘルシオ(ウォーターオーブン)に買い替えました!」とも。 ウォーターオーブンは、魚を焼いたすぐ後にお菓子を焼いても、お菓子に魚の匂いが移らないのだとか。 食材の余分な油が抜けて健康に良さそうですし、何より、二つの器具に分かれていたものが、一つの場所で済むのは大きな魅力です。 ロースターがなくなった場所には、今ではエスプレッソマシンが鎮座しています。何だか、とても楽しそうです。

インテリアの雰囲気に合わせて特注で作ったキッチンにビルトインした食器洗い乾燥機も、大活躍しています。 建主が選んだのは、シンクの下に組み込めるコンパクトな製品でした。 高温のお湯で洗う製品のため、洗い上がったお皿が自然に乾いてしまうので「乾燥機能は使わなくても済みます」とのこと。

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