発表！米＋1グランプリ ベストテン（1位～3位）

もっともご飯に合うおかずを決める米＋1グランプリ

1月19日から20日にかけて行われた、日本最大級の食品展示会、『日本アクセス東日本2011春季展示商談会』において、もっともご飯に合う商品を来場者の投票で決める「米＋1（コメワン）グランプリ」が行われた。出品されたもののうち、多くの支持を集めた商品を1位から順にご紹介しよう。
 

1位　小豆島産　生のり佃煮　にんにく生姜

1位は、小豆島に本社を置く、地方メーカーが地元の素材を使った商品が受賞した。フレッシュなのりの香りにやわらかく繊細な食感。意外にもにんにくと生姜がよく合う。ほどよい辛みも心地よく、ご飯がどんどんすすむ。最高得票を獲得したのもうなずける、奥行きのある味わいだ。


のりの佃煮には、外国産の乾燥のりが使われていることも多いが、この商品は、特に品質が良いとされる小豆島産の生のりを100パーセント使用。特殊な冷凍技術によって繊維が折れたり崩れたりしないままに生のりを保存、加工し、採れたてを佃煮にしたのと変わらない香りと食感が味わえるという。そんな良質の生のり佃煮ににんにくと生姜、唐辛子を加え、より香り高い一品に仕上がっている。

「味には自信があったものの、お客様にこういう商品が受け入れてもらえるのか、半信半疑でしたから、正直、こんなに反響があるのか、とびっくりしています」とメーカーの担当者は言う。同社では「つくだ煮は調味料」というキャンペーンを続け、佃煮を使ったさまざまなレシピもホームページで公開している。「調味料」と考えれば、佃煮の楽しみ方の幅は一気に広がるのだ。

この商品を使ったレシピはこちら>>「セリとチーズのわさび海苔佃煮和え」

■商品情報
小豆島産　生のり佃煮　にんにく生姜　島乃香株式会社
容量　130g　
オープン価格

2位 黄金の味 具だくさん 玉ねぎとガーリックの旨味とコク 中辛

数々のご飯に合うおかずたちを押しのけて2位に入ったのは、なんとエバラの「黄金の味」シリーズの新作。メーカーの担当者も「焼き肉のたれなんですけどね……。まさか上位に入るとは」と若干困惑気味だ。しかし、玉ねぎのシャキシャキ感がご飯によく合い、にんにくや白ごまの香りが食を進める。会場での注目度は非常に高く、上位入賞は順当だろう。


メーカーによれば、ご飯と合わせるために開発されたのではなく、あくまで焼き肉のメニューをいかに楽しくしていくかを追究した結果生まれた商品で、肉にのせたり、肉と一緒に野菜で包んで食べることを想定している。この「のせて食べる」というコンセプトが、ご飯にマッチしたわけだ。固形分75％で液だれもしないので、お弁当にも入れられるし、おにぎりの具にもできる。

「あくまで焼き肉のたれ」というメーカーの姿勢も、軸がブレずに好ましいが、同時に「お客様が新たな使い方を作っていってくれればいい。ご飯と合わせるというのは、そういう選択肢のひとつ」だという自由さもいい。この先、購入者の手によって、さまざまなレシピが生まれてきそうな商品だ。

この商品を使ったレシピはこちら>>「豚肉と『黄金の味具だくさん』の生春巻き」

■商品情報
黄金の味　具だくさん　玉ねぎとガーリックの旨味とコク　中辛　エバラ食品工業株式会社
容量　130g
小売参考価格　350円

3位　ゆかり®

何十種類もの商品の試食をしたあとに、赤しそごはんを食べると、なんだかほっとする。故郷に戻ったような、癒される味わいなのだ。そう思ったのは私だけではないことはこの順位が証明している。決して派手ではない、昔ながらの誠実な味。そういう商品が高い支持を集めることは、私としても嬉しいことだ。


子どもの頃から慣れ親しんだ「当たり前の味」だが、改めて食べると旨い。20年かけて自社開発した良質なちりめん赤しそ「豊香（商標登録したオリジナルの品種）」などの若葉だけを使用し、「香り、色、食感」にすぐれた赤しそ原料を使用しているのがおいしさの秘密だ。



また、その普遍的な味は、応用範囲が広い。赤しそパスタに赤しそうどん、天ぷらや串揚げの衣に混ぜるなどは、一般化しているし、しそ塩も、今や和食のつけ塩の定番だ。シンプルな味ゆえ、赤しそふりかけ「ゆかり®」を使ったレシピは次々に生まれている。40年にわたって日本の食卓で愛されてきたふりかけの底力を改めて思い知らされた。

この商品を使ったレシピはこちら>>「ゆかり®と豆腐、長芋のココット」

■商品情報
ゆかり® 三島食品株式会社
容量　26g
参考小売価格　130円

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