浴衣・着付け/浴衣の着方・着付け

浴衣の着方

花火大会や縁日などに人気の浴衣。小紋や紬などの着物より気軽に着られるので、着物入門として最適です。お気に入りの浴衣で夏気分を盛り上げましょう。

黒柳 聡子

執筆者:黒柳 聡子

着物・着付けガイド

浴衣の補正、下着について

浴衣は、着物を着る時ほど補正は必要ありませんが、ウエスト、ヒップにタオルを一巻きしておくと、腰紐と帯が安定して着こなしに差が出ます。浴衣は基本的に長襦袢を着ないので、気になる人は市販の浴衣用下着も出ています。また、衿元の空いたキャミソールなどでも代用可能です。
 

準備するもの

  • 浴衣
  • 紐(腰紐と胸紐)・・・2本
  • 伊達締め又は伊達巻

浴衣の着方 

左右の手は同じ高さを持つ

左右の手は同じ高さを持つ

1:まず、右手で衿先から20cmくらいのところを衿をそろえて持ち、左手は背縫い(背骨のラインにある縫い目)を持って裾線(裾の長さ)を決める。

 

長くなりすぎないように

長くなりすぎないように

2:裾の長さはくるぶしのあたりに決める。

 

まず上前から決める

まず上前から決める

3:上前を左手で持ち、右脇線が脇より1cmほど前にくるように上前の位置を決める。

 

手は床と並行に動かす

手は床と並行に動かす

4:上前を広げ、下前を合わせる。褄先(つまさき・裾の両側の角)は床から8cm上げるようにする。この時、裾が短くなってしまわないように、手を床と並行に動かすこと。

 

床から7~8cmくらい上げる

床から7~8cmくらい上げる

※補足
下前の褄先は床から7~8cmくらい上げると裾がタイトになる。

 

後ろ向きにたたむ

後ろ向きにたたむ

5:下前の上に上前をかぶせる。その時に下前の脇の部分に余り分が出るので、きちんと後ろ向きにたたんで上前をかぶせて納める。 

 

腰紐は腰骨の2~3cm上 

腰紐は腰骨の2~3cm上

6:腰骨の2~3cm上に腰紐を締める(参照:「腰紐の結び方」)。 この時に、左脇の余り分も後ろ向きにたたんでおくと浴衣が体に沿ってキレイ。

 

床から5cmくらい

床から5cmくらい

※補足
上前の褄先は床から5cmくらい上げる

 

衣紋は抜き過ぎず詰め過ぎず

衣紋は抜き過ぎず詰め過ぎず

7:左右の共衿(ともえり)を顔の中心に合わせて右手に持ち、左手で背縫いを持って背縫いが背中の中心にくるように合わせる。衣紋は指が3本入るくらいに抜く。

 

衿合わせはゆったりと

衿合わせはゆったりと

※補足
衿合わせは開きすぎるとだらしない感じを与えます。またあまり詰め過ぎても暑苦しく見えるので、適度なゆったり具合が必要。

 

胸紐はバストの下あたり

胸紐はバストの下あたり

8:おはしょりを整えて、胸紐をする(参照:胸紐の結び方)。

 

シワは両脇へ

シワは両脇へ

9:背中のシワを両脇に寄せておく。この時、引っ張りすぎて背縫いが斜めになったりしないように、中心から左右に分けて。

 

おはしょりと衿をしっかり整えてから

おはしょりと衿をしっかり整えてから

10:伊達締めをする。伊達締めは衿元とおはしょりをしっかり整えてから、正面に当てて後ろで左右を交差させ、前で胸紐と同じ結び方で結んでおく。
帯の結び方・アレンジ>> 








オトナな浴衣の楽しみ方

浴衣は素肌に着て半幅帯、素足に下駄というのが原則ですが、紅梅(こうばい)、綿絽(めんろ)、縮み(ちぢみ)、絞り(しぼり)などのものなら、よそ行き用に麻や絽の長襦袢を着て、帯は小さめのお太鼓結びでオトナの雰囲気を愉しむのも素敵です。暑い夏に涼しい顔で着る浴衣。これが最高の粋なのです。

簡単!浴衣ヘアアレンジ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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