再春館製薬所に勤務。美容アドバイザーの経験と本人の好奇心から学んだ知識で「いきいきと年齢を重ねる女性…
提供:再春館製薬所
肌のお手入れの基本
更新日:2010年02月18日
ケガや病気をしたときに、元に戻ろうとする力。いわゆる“自己回復力”です。シワやシミやたるみも、転んでできた擦り傷みたいに、時間とともに元へ戻ればいいのに…と思いますが、そういうわけにはいきません。しかし、肌には着実に「自己回復」の機能が働いています。
先日ころんで膝をぶつけました。花が咲く前の桜の樹を、ぼーっと眺めながら歩いていたためです。私はこういうことが、割とよくあって、今だにちょくちょく擦り傷や青あざやらを作っているのです。が、日々少しずつ治っていくのを見て、「人間の身体ってすごいなあ」と他人事のように感心したりします。擦り傷の治るペースが遅いと感じると、ちょっと焦りますが…。
ケガや病気をしたときに、元に戻ろうとする力。いわゆる“自己回復力”ですね。今回は、肌の「自己回復タンパク」について取り上げたいと思います。
年齢とともに感じる体力の衰えや回復力
シワやシミやたるみも転んでできた擦り傷みたいに、
時間とともに元へ戻ればいいのに…と思いますが、現
実はそういうわけにはいきません。ただ、そこまでは無理でも、私たちの肌では着実に「自己回復」の機能が働いています。
実年齢と肌年齢(見た目年齢)の差って、個人ごとで大きく違うし、その差は年齢を重ねるごとに大きくなっていきますよね。この「差」を作りだしているもののひとつが、「自己回復力」の差といえます。
“自己回復力”や“自然治癒力”というのは、漢方や東洋医学の場面でよく耳にしますが、何となく「科学とは対極のもの」「古いもの」という印象がありませんか?
東洋医学や中医学が別名「経験医学」と呼ばれるように、膨大な量の先人たちの経験を積み重ねた結果、作り上げられた処方や施術。そこには、科学では解明できないものもまだたくさんあります。ただ、これらは解明できないのではなくて、まだ解明できていない、というのが正確なように思います。
現在も様々な研究が進められているHSP
医学や研究は日々どんどん進んでいます。かつては「わからない不思議な力」だったものも、徐々に解明されています。
最近どんどん研究が進められているもののひとつが、“自己回復力”と密接な関係がある「ヒートショックプロテイン(HSP)」です。私が初めてこの単語を知ったのは数年前、某シャンプーのCFだったと記憶しています。が、最近になって健康にまつわるワードとして、また耳にするようになりました。
ヒートショックプロテインは文字通り、「ヒート=熱」、「ショック=衝撃」、「プロテイン=たんぱく質」。細胞がダメージを受けたときに作られるたんぱく質です。
様々なストレスを受けて細胞が傷つけられた時に、その傷を修復するために作られます。まさに、“自己回復”。ストレスを受けると作られて、ダメージから自分で回復できるように働く。強くなるためのたんぱく質、って何だか哲学的です。
ところで、HSPとひとくちに言ってもいろいろあり、その数は100種類とも200種類ともいわれていて、その働きもまだ解明されていないものが多数。ちなみに、正確には『HSP●●』というように後ろに数字をつけて表記されますが、この数字は分子量だそうです。
HSPという名前だけはずいぶん昔に耳にしていたけれど、私がHSPのことをより詳しく知るきっかけになったのはHSP47。以前取り上げたコラーゲン生成に関係するたんぱく質です。放っておけば加齢と共に作られるコラーゲンの「質」が低下してしまうのですが、HSP47によって良質なコラーゲンを作ることができます。
肌にとっても大きな影響力があるHSP。ここでもうひとつ、「光老化」に関連するHSPについてお話ししたいと思います。
光老化に関係するHSPとは?