ニュージーランド/クライストチャーチ

2019年クライストチャーチの観光おすすめスポット10選

南島最大の都市クライストチャーチはニュージーランド南島を見て周る拠点となる人気の観光地。この記事では、クライストチャーチの交通アクセス、自然が楽しめる名所や夜も遊べるスポットなどおすすめの見どころや周辺の町を紹介します。

晝間 尚子

執筆者:晝間 尚子

ニュージーランドガイド

南島最大の都市クライストチャーチ

クライストチャーチのシンボル・大聖堂を中心に町が広がっている

クライストチャーチのシンボル大聖堂は市民から親しまれている憩いの場

南島の東海岸に位置する南島最大の都市クライストチャーチ。19世紀にイギリス人によって開拓され、今でもイギリスの面影を残す美しい町並みが特徴です。緑あふれる公園が多くあることから「ガーデンシティ」とも呼ばれています。国内外から観光客が訪れるため、活気がありながらも落ち着いた雰囲気が漂う町。

クライストチャーチ発のオプショナルツアーも多くでており、アカロアやカイコウラでイルカやクジラを見に行くクルーズ、ニュージーランド最高峰のクック山を歩くなど、都会を離れて大自然を満喫したい人におすすめ!

2011年2月22日にニュージーランド南島中央部クライストチャーチ近郊でM6.3の地震が発生してから7年、少しずつ観光客が戻ってきています。

クライストチャーチ中心部には路面電車トラムが走り、緑豊かなハグレーパークや花で溢れるクライストチャーチ植物園は健在。新しいホテルやショップも次々オープン、中心部に活気が戻りつつあります。

それでもまだ建設中の建物も多いですが、ニュージーランド南島最大の都市であるクライストチャーチは南島観光の中心! 宿泊施設やレストランも開いていますし、クライストチャーチ発の近郊へのオプショナルツアーも通常通り運行しています。

<目次>  

クライストチャーチの観光スポット1.エイボン川

大聖堂広場ではよくイベントが開催されている。大道芸人のお祭り

毎年1月に開催される大道芸人のお祭り。大聖堂広場も会場の一つ

クライストチャーチ市内観光の中心となる大聖堂広場周辺は、常に人が行き交う活気のあるエリア。2011年の地震により大聖堂は崩れた姿のままですが、イベントも多く開催されたり、食べ物屋台が出ていることも多い賑やかな一角です。

大聖堂からトラム路線沿いを西へ向かうと、ほどなくエイボン川に着きます。ここからエイボン川沿いに続く、高級感漂うオックスフォードテラスにはオシャレなオープンテラスのレストラン・バーが次々とオープン、常に賑わいを見せています。ニュージーランド料理を中心とした雰囲気のいいバーは地元の人にも観光客にも人気。
エイボン川を小船で

エイボン川を小船で

市内中心部を流れるエイボン川では、イギリス風の舟遊び「パンティング」が体験できます。制服を着た青年が長い棒で漕いでくれる小舟に乗って、優雅にポプラ並木や季節の花々を眺めてみませんか? チケットは観光案内所で購入可能。
 

クライストチャーチの観光スポット2.アートセンター

石造りで雰囲気のあるアートセンター

石造りで雰囲気のあるアートセンター


オックスフォードテラスから、さらに大聖堂から西に向かって歩き続けると、大聖堂から5分ほどで、かつてのカンタベリー大学の建物を利用したアートセンターが。ここには、工房、カフェ、レストランなどがあります。修復工事中ですが、見学できるスペースも多く、その歴史的な景観から人気の高い観光スポットです。

<DATA>
住所:2 Worcester Boulevard
TEL:+64 3 366 0989
開館時間:10時~5時
入場料:特別展示以外は無料
公式サイト:http://www.artscentre.org.nz/
 

クライストチャーチの観光スポット3.クライストチャーチカジノ

24時間営業のクライストチャーチカジノ

24時間営業のクライストチャーチカジノ

多くの店は17~18時に閉まってしまいますが、夜の見どころとしておすすめしたいのが夜も営業しているクライストチャーチカジノ! 豪華な内装のバーやレストラン、ビュッフェもあり、週末の夜には生演奏も。軽装(ジーンズなど)だと入場を止められる可能性があるので、服装にはご注意を。また、入場は20才以上に限られます。

<DATA>
住所:30 Victoria Street
TEL: +64 3 365 9999
開館時間:月曜日~金曜日は午前11時から午前3時まで、金曜日の午前11時から月曜日の午前3時までは、終日オープン
入場料:無料
公式サイト:http://christchurchcasino.nz
 

クライストチャーチの観光スポット4.クライストチャーチゴンドラ

ゴンドラで上ってマウンテンバイクで下るツアーは気分爽快

ゴンドラで上ってマウンテンバイクで下るツアーは気分爽快

市街地から市バス、または観光ツアーでのアクセスになりますが、クライストチャーチゴンドラもおすすめです。クライストチャーチの東に位置するバンクス半島とリトルトン港が、反対側にはクライストチャーチ市街地、その向こうにカンタベリー平野からサザンアルプスまで見渡せる大パノラマが広がります。頂上には展望レストランやカフェ、また軽いハイキングコースもあります。

天気がよければ、上りはゴンドラで、下りはマウンテンバイクで降りるツアーもおすすめ。絶景の中、ひたすら下りの坂をブレーキを握りつづけて降りていくのは爽快! 途中のサムナービーチ沿いの雰囲気のいいカフェで一息するのもいいですね。 

<DATA>
住所:10 Brindle Path Road, Heathcote Valley
TEL:+64 3-384-0310
営業時間:10時~5時
入場料:大人30ドル、子供15ドル
公式サイト:https://www.christchurchattractions.nz/christchurch_gondola/
 

クライストチャーチの観光スポット5.国際南極センター

空港すぐそばの国際南極センター

空港すぐそばの国際南極センター

クライストチャーチ国際空港は市街地から車で20分ほどの郊外にあり、周辺には牧場や住宅街が広がります。お店は少ないですが、空港のすぐそばに南極について体験しながら楽しく学べる国際南極センターが、また空港から車で10分でニュージーランドの国鳥、キーウィが見られるウイローバンク動物公園があります。
 
雪の積もる部屋で南極の吹雪を体験

雪の積もる部屋で南極の吹雪を体験

クライストチャーチ国際空港から徒歩5分ほどのところにあるのが、国際南極センター。ニュージーランドからだと、南極は距離的にも近く、ニュージーランドは南極への玄関口でもあるんです。センターでは、防寒着とゴム靴をはいて雪がつもる部屋に入り、南極の嵐を疑似体験したり、南極で実際に使用されていた雪上車に乗って移動するアトラクションは、絶叫マシーンのようにエキサイティング。センターへは、空港からペンギンの足跡マークがずっと続いているので、たどっていくと迷うことなく国際南極センターに着きます。

<DATA>
住所:38 Orchard Road
TEL:+64 3-357-0519
開館時間:9時~5時半
入場料:大人59ドル、子供29ドル
公式サイト:http://www.iceberg.co.nz/
 

クライストチャーチの観光スポット6.ウイローバンク動物公園

国鳥キーウィを真近で見られる©ニュージーランド政府観光局

国鳥キーウィを真近で見られる©ニュージーランド政府観光局

空港から車で約10分の動物公園。ガラス越しではなく、すぐ近くにニュージーランドの国鳥キーウィを見ることが出来る貴重な公園です。頭上に珍しい鳥が飛んでいだり、ワラビーが目の前を横切ったりと、日本では目にすることの難しい動物たちと触れあえます。園内を歩いていくと、最後の方にニュージーランドの国鳥キーウィがいる小屋が。キーウィは夜行性のため、昼夜逆転したうす暗い小屋にいるんです。中に入っていくと、目が慣れるのに時間がかかりますが、しばらくすると自由に歩き回りながらエサを探すキーウィの姿を真近に観察できます。 

【関連記事】キーウィ、ワラビーに会える!ウイローバンク動物公園

<DATA>
住所:60 Hussey Road, Harewood
TEL:+64 3 359 6226
開館時間:9時半~7時
入場料:大人32.5ドル、子供12ドル
公式サイト:http://www.willowbank.co.nz/
 

クライストチャーチの観光スポット7.アカロア

ここからはクライストチャーチ市内ではありませんが、日帰りで行ける周辺の見どころをご紹介します。クライストチャーチから近い順に、野生のイルカが生息する湾に面した町アカロア、クレイフィッシュ(ニュージーランド産伊勢海老)の名産地カイコウラ、ミルキーブルーの湖が美しいテカポ湖、ニュージーランド最高峰クック山などがあります。
クルーズでこんなに近くにイルカを見られる

クルーズでこんなに近くにイルカを見られる

約1時間半で行くことのできる、美しいビーチ沿いのこじんまりとした町・アカロア。1840年にフランス人が開拓したため、町並みはフランスの面影を残し、フランス料理を出すレストランも数多くあります。ここで体験したいのは野生のイルカを見学する湾内クルーズ(ドルフィン・ウオッチング)。世界最小のへクターズ・ドルフィンが生息しており、華麗なジャンプを見せてくれたり、時には好奇心旺盛なイルカが船の近くに寄ってくることも……。スイムウイズドルフィンなら野生のイルカと一緒に泳ぐことができ、一生の思い出になるはずです。アクセスは、大聖堂広場にある観光案内所前から出ているアカロア行きシャトルバスが便利。

【関連記事】野生イルカと泳ぐ、ペンギンを見る、"アカロア"に行く

 

クライストチャーチの観光スポット8.カイコウラ

ホエール・ウォッチングのツアーに参加すれば、迫力あるクジラが見られる©ニュージーランド政府観光局

ホエール・ウォッチングのツアーに参加すれば、迫力あるクジラが見られる©ニュージーランド政府観光局

クライストチャーチから北に約2時間半の小さな港町。クジラ、イルカ、オットセイ、ペンギンなどの海の動物を観察できます。なかでもボートから迫力あるクジラを見られるホエール・ウオッチングが人気。またカイコウラとは、先住民族マオリ語で「カイ」=食べる、「コウラ」=クレイフィッシュ(ニュージーランド産伊勢海老)という意味で、その名の通りクレイフィッシュの名産地です。カイコウラの海岸沿いのレストランでシーフード料理を堪能してみては。

カイコウラは2017年の地震の影響で、2019年現在周辺の道路工事が多く、アクセスが一部制限されることもあります。事前に道路の状況を調べたり、時間に余裕を持って行動するのがおすすめ。
 

クライストチャーチの観光スポット9.テカポ湖

季節や天気によって色が変わるテカポ湖

季節や天気によって色が変わるテカポ湖

日帰りツアーの中でも特に人気なのが、クライストチャーチから車で4時間のテカポ湖。サザンアルプスの山々が反射するミルキーブルー色の湖のほとりに小さな教会が立つ人気の観光地です。現実離れした美しさは、感動必死! ニュージーランド屈指の晴天に恵まれた地域で、星が美しく見えることから夜の星空ツアーも人気です。

【関連記事】満天の星空!ミルキーブルーが魅せるテカポ湖
 

クライストチャーチの観光スポット10.マウントクック

マウントクック

マウントクック

テカポ湖からさらに1時間半のマウントクック。3000m級の山々が連なり、その谷間に氷河や湖が点在する山岳地帯で、世界遺産にも登録されています。先住民族マオリ語でアオラキ「雲を突き抜ける山」とも呼ばれるマウントクックの楽しみ方は、ヘリコプターや小型飛行機での遊覧飛行、ボートで氷河を見に行くツアー、ハイキングなど。

【おすすめ記事】マウントクック/ニュージーランド
 

クライストチャーチまでのアクセス

日本(成田国際空港)からニュージーランドへの直行便はオークランド(北島)に就航しています。所要時間は約11時間。

ですから、ニュージーランド入国後に、オークランドからクライストチャーチへ移動するのが一般的。飛行機または、長距離バスが利用できます。

日本の各空港から、海外の国を経由してクライストチャーチに到着する便も多くあります。

■飛行機
クライストチャーチへのアクセスは飛行機が便利。各主要都市から国内線が出ており、オークランドからは1時間30分、ウェリントンからは1時間、クイーンズタウンからは1時間ほどで到着。

■長距離バス
長距離バスは時間がかかるものの格安。南島全域をカバーしており、主要な都市へのアクセスが可能です。クイーンズタウンからクライストチャーチ間は約7時間、マウントクックからクライストチャーチ間は約5時間半かかります。
 

空港から市内中心地までの交通アクセス

クライストチャーチ国際空港から市内までは約12キロ。市内へのアクセスにはタクシー、シャトルバス、市バスがあります。

■タクシー
空港から目的地まで直接向かう、時間を節約したい人におすすめ。空港の外に常時待機しており、市内中心部までの時間は15~20分で価格は40ニュージーランドドル(約3200円)程度。

■シャトルバス
シャトルバスは

低料金で便利なシャトルバス

低料金でタクシー並みに便利なのがシャトルバス。シャトルバスとはミニバンのことで、乗るときに目的地を伝え、近い人から順に降ろしてくれます。ある程度の人数が集まると出発し、空港から市内中心地までは20~30分。料金は人数によって変わりますが、20ニュージーランドドル(約1600円)前後と格安。こちらも空港の外に常時待機しています。
 

■市バス
市バスは市民の足

市バスは市民の足

市バスは8.5ニュージーランドドル(約680円)と一番安く市内へ行ける交通手段ですが、待ち時間が長く、市内まで30分ほどかかり、到着したバス停から目的地までは自力での移動となります。
 

クライストチャーチ市内の交通アクセス

クライストチャーチ市内中心部の見どころは半径1キロ以内に集中しており徒歩でも歩けますが、無料シャトルバスやトラムも便利。

■無料シャトルバス(運休中)
市街地中心部を巡回する無料シャトルバス

電気式の無料バス The Shuttle

市内中心部には電気式の無料巡回バス(The Shuttle)が運行していましたが、2011年に地震があってからは運休中です。



 
■トラム
トラムでは建物の解説や歴史のアナウンスもしてくれる

25分かけて市街地を一周するトラム

クライストチャーチ中心地を走る路面電車トラムは町のシンボル的存在。昔は市民の足として使われていたトラムですが、現在は主に観光用として使われています。大聖堂広場、アートセンター、植物園、カンタベリー博物館など主要な観光スポットに乗車場所があり、クライストチャーチの町並みを眺めながらゆったりと観光見所を回れます。料金は25ニュージーランドドル(約2000円)。

■タクシー
市内にはタクシーも多く走ってます。タクシー会社によって初乗り運賃は異なりますので、ドアに書かれている料金を確認するといいですね。大聖堂広場にはタクシー乗り場もあります。

■バス
クライストチャーチ市内は広範囲に渡って市バスが運行しています。ニュージーランドのバス停には名前が無く、車内アナウンスも無いので注意が必要。料金は前払い制で、一部区間を除いて乗車料金は一回4ニュージーランドドル(約320円)です。 

■ウーバー
配車アプリUber(ウーバー)はオークランド、クライストチャーチなどの主要都市で利用できます。事前にアプリに登録しておき、近くにいる車を呼びます。ニュージーランドではタクシー同様によく使われます。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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