結婚式・披露宴の準備/結婚式の基礎知識

シンプルとシッソ(質素)のボーダーライン

無駄のない、自分たちらしい結婚式として「シンプルな結婚式」を目指す人が増えています。しかし、やり方を間違うと「質素」に見えてしまうのが難しいところ。「シンプル」実現のためのポイントを押えましょう。

清水 恩

執筆者:清水 恩

結婚ガイド

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シンプルな結婚式……どんな結婚式にしたいですか?という質問の答えとして、よく挙がる言葉です。そもそもシンプルとは「飾り気や無駄なところがない」ということ。結婚式も、それぞれの価値観で、無駄な飾り気、つまり、本人が必要だと思うものに絞った、シンプルな内容にしたい、という人が増えているわけです。

しかし、やり方を間違うと「質素」に見えてしまうのが「シンプル」の難しいところ。人生の一大イベントで、やり直しの効かない結婚式が「質素」に見えてしまっては、悔やみきれません。「質素」に見えない「シンプル」結婚式のポイントを押えましょう。


装花

flower
全体のボリュームを大切に華やかさが出るようなデザインを
披露宴会場を飾るお花は、ゲストへのおもてなしの意味も大きいアイテムです。飾ろうと思えばいろいろなところに飾れますが、そうなると当然ながらそれなりの金額がかかります。また、1本100円程度の花もあれば、1,000円する花もあり、その価格は種類によって大きく差があります。

結婚式の花は、花びらが変色していたり枯れているようなお花を使うことはご法度。そのため、どこも鮮度や花の質には気を配っていますが、質だけでなく見た目のボリュームも大事です。花に詳しい人は内容を見るでしょうが、一般的な知識の人は、まずボリュームを見て判断するはず。どんなにいい花を使ったとしても、小さなものでは大半の人に「質素」としか見てもらえないということになってしまうわけです。

よくある「質素」な例は、花を差す吸水性スポンジ(オアシス)が丸見えの、スキマだらけの装花。「わぁ、キレイなお花」と近くで見てみたら、緑のスポンジが花の間からしっかり見えた……これでは興ざめです。

お花をキュッと詰めたようなアレンジは、花の量もかなり必要で、当然予算も必要になりますが、生け花のような感覚で、花器に花を数本すっきりと差すようなデザインもあります。そういったデザインの場合、花の量だけではなく、花器もデザインの一環として見せていくので、器自体にボリュームがあり、花の量は少なめでも寂しい感じには見えないというメリットが。器もいろいろな形を用意しているところも多いので、イメージに合わせて提案してもらうといいでしょう。

花は予算もかかりますが、今ではほとんどの会場で、最後に小さな花束にしてゲストに配れるようになっているので、決して無駄になるものではないんです。送賓時のプチギフト代わりに花を使うことにして、その分しっかり飾るというのも1つの方法です。逆に、キャンドルを飾ったり、ギフトを装飾としてテーブルに置いておけるものにして、テーブルの上を華やかにするという方法も。必要なものを有効に使う、これも「シンプル」と言えるかもしれませんね。

>>次ページでは「シンプル」な引出物について
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