結婚式・披露宴の準備/結婚式費用の相場と予算の立て方

挙式・披露宴・結婚式の平均費用の相場や内訳は?

挙式料に披露宴費用、衣装代、引き出物、会場装花……結婚式にはさまざまな費用がかかります。何にどれだけかかるのか、ゼクシィ結婚トレンド調査の平均相場を参考にしながら予算立てしてみてください。

粂 美奈子

執筆者:粂 美奈子

結婚ガイド

  • Comment Page Icon

結婚式にかかる費用と内訳、相場をチェックしよう

どれくらいの規模で、どんな演出をすると、どれくらいの費用になる?undefined節約するならどこ?

どれくらいの規模で、どんな演出をすると、どれくらいの費用になる? 節約するならどこ?

結婚式にはお金がかかる、とはよく言われること。結婚式準備をする前に、一体何にどれだけかかるのか、しっかりと把握しておきましょう。

【CONTENTS】
挙式料 披露宴費用 衣裳代 ブーケ
ヘアメイクやエステなど美容関係
料理・飲物 引き出物・引き菓子
招待状などのペーパーアイテム
会場装花 映像・BGM
写真撮影 ビデオ撮影
列席者のためにかかる費用
挙式後にかかる費用


挙式料は10万円~25万円程度

挙式スタイルの中でも根強い人気のキリスト挙式

挙式スタイルの中でも根強い人気のキリスト挙式

結婚式は基本的には挙式と披露宴によって成り立っています。まずは挙式について。

日本でよく行われる挙式のスタイルはキリスト教式、神前式、人前式の3つです。ほとんどの結婚式会場では、キリスト教式と神前式はパッケージングされていて、挙式料は10万円~25万円程度。一般的に、神前式よりもキリスト教式のほうがやや高い傾向にあるようです。

また、人前式については、挙式料を設定している会場とそうでない会場があります。披露宴会場を使用し、演出のひとつとして人前式を行う場合は、実費以外はとくに費用はかからない場合もあります。


披露宴費用は約70名で約300万円が平均値

挙式料は参列者に左右されません。ふたりだけの挙式だろうが、60名が参列しようが、基本的に料金は変わりません。一方、披露宴の料金は人数に左右されます。招待客が多ければ、料理や飲み物、引出物などの数が増えますから、それだけ費用も高くなるというわけです。

よく「結婚式を挙げるのには300~400万円は必要!」などといわれたりしますが、結婚式の費用は招待客数によって変わってきますので、この言い方はかなりあいまいということができます。

以上のことを頭に入れた上で、「ゼクシィ結婚トレンド調査2015 全国(推計値)」のデータを見てみることにしましょう。これによれば挙式・披露宴(披露パーティ)の平均は352万7000円。挙式料の平均は29万2000円とのことですから、披露宴だけの平均金額はざっと323万5000円ということになります。ちなみに、招待客数の平均は72.5人です。

また、このデータをもとに1名当たりの披露宴(披露パーティ)費用(挙式費用を除く)を単純に算出してみると、約4万4620円ということに。ですから、この金額に自分が招待する客数をかければ、ざっとの平均値が出せるというわけです。


衣裳代は2名分で60万円にも!

ウェディングドレスは決して妥協はしたくないけれど……

ウェディングドレスは決して妥協はしたくないけれど……

●新婦衣裳総額 平均46万1000円(平均2.3着)
●新郎衣裳総額 平均16万6000円(平均1.5着)

※「ゼクシィ結婚トレンド調査2015 全国(推計値)」より

衣裳は基本的には枚数が多くなればなるほど、費用もかさんでいきます。花嫁衣裳はドレスよりも和装の方が高い傾向に。手配方法は大きくレンタルか購入かに分かれますが、両者の価格の開きは思ったほど大きくはありません。また、衣裳に関して、以下の費用も必要になってきます。

●小物・アクセサリー代

美しく装うためには、衣裳に合わせた小物やアクセサリー、ヘア小物なども必要になります。ドレスに必要なの小物はベール、グローブ、靴など。これらはドレスについている場合もありますが、付いていなかったり、気に入らなければ別途用意することに。費用の目安は2万~3万円。ヘアアクセサリーも同様で、最近人気の花冠などはお花屋さんに発注することになります。和装小物やかつらなどは衣装代とは別に費用がかかってくるのが一般的。

●下着代
ドレスを美しく着こなすためにはドレス用の下着が必要です。ブラジャーとガードル、ガーターがひとつになったスリーインワンなどが一般的で、料金は2万~3万円くらい。和装の場合は、肌襦袢や足袋などを用意します。一式で約1万円。また、新郎は、洋装ならUネックシャツに黒靴下、和装ならUネックシャツ、ステテコ、足袋が必要となります。

●持ち込み料
衣裳を外部から持ち込む場合、持ち込み料(保管料)が必要になる場合があります。これは、衣裳を管理し、アイロンがけなどをするための費用です。会場によって料金は異なりますが、1着につきドレスは約2万円、打掛けは約3万円、タキシードは約1万円といったところ。なお、この持ち込み料は引き出物やカメラマンなどにも発生する場合があります。

ブーケは1個2万~3万円

●ブーケの総額 平均4万7000円
●ブーケ1個当たり 平均2万9000円

※「ゼクシィ結婚トレンド調査2015 全国(推計値)」より

ドレスには付き物のブーケ。ドレスごとに合わせると、それだけ費用もかさみます。持ち込みの場合は持ち込み料がかかりますし、ブーケを記念に残したい場合は、押し花やドライ加工にするための費用もかかります。

【参考】初心者でもOK! 生花ウェディングブーケの作り方

ヘアメイクやエステなど、美容関係はこまごまと費用が

ヘアメイクのリハーサルはやっておいたほうが安心

ヘアメイクのリハーサルはやっておいたほうが安心

●ヘアメイク新婦1スタイル 2万~5万円
●お引き上げ料 約1万円


ヘアメイクは1スタイルにつきいくらというように費用が計上されます。最近は、新郎もヘアメイクをお願いするケースが増えているようです。

●ヘアメイク・リハーサル料
ヘアメイクのリハーサルはやってもやらなくてもいいのですが、当日に気に入らないメイクにされたと後悔するよりは、事前にしっかりリハーサルをして、当日を迎えたほうがいいと思います。料金は2万円前後。前撮りと兼ねるという方法もあります。

●お引き上げ料
披露宴終了後に、パーティメイクから通常メイクにもどしてもらう料金。美容着付け代の中に含まれていない場合があるので、事前に確認を。料金の相場は1万円前後。

●ブライダルエステ・ブライダルネイル
やるかやらないかは本人次第。ブライダルコースは4回くらいで、顔やデコルテのケアをしてくれるところが多いよう。ネイルケアを付け加える人も多いようです。

●うぶ毛剃り
お化粧のノリをよくするために、和装はもちろん、洋装のみという人もやっておきたいのがこのうぶ毛剃り。顔、襟足、背中などを剃ってもらいます。かみそりを使用する場合は、理容師でなくてはできないので、美容室ではなくブライダルエステなどで有資格者にやってもらいます。街の理髪店へ出かけても。最近では、女性専用のスペースを設ける理髪店もあるようです。料金は5000円前後。

料理・飲物は1名当たり約2万円

●料理・飲物の総額 平均124万3000円
●1名あたり料理 平均1万4900円
●1名当たり飲物 平均3700円

※「ゼクシィ結婚トレンド調査2015 全国(推計値)」より

料理はフランス料理が人気があり、次いで折衷料理となっていて、この2つで8割近くを占めています。品数が多かったり、高級食材などを使用すると、費用は高くなります。

【参考】結婚式の料理・ドリンク、どんな種類がいい?

引き出物・引き菓子は2~3品で6000~7000円

●ギフト総額 平均35万1000円
●1名当たり引き出物 平均5600円
●1名当たり引き菓子 平均1600円

※「ゼクシィ結婚トレンド2015 全国(推計値)」より

ギフトは地方によって贈る品物や品数などが変わってきます。品数が増えれば、それだけ費用もアップ。首都圏は引き出物と引き菓子で2~3品が一般的ですが、北陸では5品を用意することが多く、そのぶん引き出物の費用も高くなります。

●プチギフト
引き出物・引き菓子の他に、お見送りの際にはプチギフトを用意するのが一般的です。クッキーやキャンディ、チョコレートなどお菓子、ソープやハンカチ、お箸など雑貨が多く、新郎新婦からゲストへ手渡します。費用は1名当たり300~400円です。

【参考】引き出物の選び方 

招待状などのペーパーアイテムは総額でみると意外な出費に

●招待状1部あたり 平均391円
●席次表1部あたり 平均418円
●席札1部あたり 平均166円
●プロフィールパンフレット1部あたり 平均332円

※「ゼクシィ結婚トレンド調査2015 全国(推計値)」より

ペーパーアイテムの費用はちょっとした工夫で節約できる

ペーパーアイテムの費用はちょっとした工夫で節約できる

招待状をはじめ、席次表や席札、メニュー表、プロフィールパンフレットなどは、結婚式には欠かせないもの。それぞれの価格はそれほど高くはありませんが、人数分用意するものなので、まとまるとある程度の金額になります。節約とふたりらしさを出すという両方の目的で、手作りする人も多いアイテムです。また、席次表・メニュー表・プロフィールパンフレットをひとつにまとめてしまうと、節約になる上にテーブル上がすっきりするというメリットも。

なお、初期見積もり表には招待状と席札はだいたい含まれていますが、席次表やメニュー表などは含まれていないことが多いので、注意しましょう。

●筆耕料
招待状や席札の宛名を会場側に書いてもらうと料金が発生します。招待状と席札で1部150~200円くらい。費用を抑えるための裏技はシルバー人材センター。会場に頼むよりももう少し安い料金でやってもらえますので、地元のセンターに問い合わせをしてみるといいでしょう。

●招待状の切手代

招待状を出すには当然ながら切手代がかかります。送信封筒に82円切手(25g以内)、これにプラスして返信ハガキに52円切手が必要になりますので、1部につき134円かかるというわけ。また、ちょっと凝った招待状を作った場合、サイズが定形外となるとさらに金額がアップしますのでご注意を。

会場装花はテーブルだけで15万~20万円

●会場装花 平均17万4000円
※「ゼクシィ結婚トレンド調査2015 全国(推計値)」より

会場を美しく、華やかに飾るのに欠かせないのが会場装花。メイン卓とゲスト卓をそれぞれ飾ることになり、ゲスト卓が大きく、数が多くなるほど、金額は高くなる傾向にあります。目安はメイン卓が5万円~8万円、ゲスト卓が1卓につき1万円~3万円くらい。また、テーブル以外の場所、たとえばエントランスや階段などを飾るとなると、その費用も必要になってきます。

映像、BGM…演出費用は内容によってまちまち

演出費用は人によってさまざま。演出内容によっても費用が異なってくるので一概にいくらとは言いにくいものです。たとえば、中座のエスコートを誰かに頼んだり、花嫁が手紙を読むといった演出なら特に費用はかかりませんが、キャンドルサービスやプロによる生演奏などは費用が必要になります。

●映像演出
最近人気があるのが映像による演出。オープニング映像、プロフィール映像、エンディング映像などの種類があり、すべてを用意する人もいます。自分たちで作ればそれほど費用はかかりませんが、プロに依頼すると1本3万~5万円は必要に。

●BGM
BGMに関しては、音響照明料や音響操作料などの名目で費用が計上されていますが、気をつけたいのはBGMを自分で用意する場合。自分で用意するんだから、音響操作料は必要ないでしょ、と思ったら大間違い。披露宴の流れに沿って、1枚のCDあるいはカセットテープにすべて録音したものを渡すのであれば、確かに必要ありませんが、バラバラにCDやカセットテープを渡す方法だと、会場側がいちいちCDないしはテープをかけ替えて、頭出しをしなければなりません。

これはかなりの手間なので、当然のことながら音響操作料が発生するというわけです。また、自分で音楽を用意する場合、すべて手持ちのCDで補えれば良いですが、そうでない場合は購入しなければなりません。こうした費用も計算に入れておきましょう。また、場合によっては著作権料が発生することもあるので、会場に事前に確認してください。

写真はスナップ撮影なら20万円前後

●スナップ撮影 平均22万1000円
●別撮りスタジオ撮影 平均15万円
●別撮りロケーション撮影 平均17万6000円

※「ゼクシィ結婚トレンド調査2015 全国(推計値)」より

結婚式とは別途、衣装も場所も変えた写真を撮る手も

結婚式とは別途、衣装も場所も変えた写真を撮る手も

結婚式の写真のメインはスナップ撮影となります。挙式と披露宴の一部始終を撮影してもらうもので、新郎新婦のツーショット撮影や親族記念撮影などを含むこともあります。撮影枚数や納品方法、アルバムの有無などで価格は変わってきますので、依頼する際には内容をしっかりチェック! ホテルなど写真スタジオを持っている会場では、スタジオで撮影する写真については費用が別途発生します。

最近は、結婚式とは別の日に写真撮影をする人も増えています。ヘアメイクのリハーサルを兼ねたり、結婚式では着られない衣裳を着ることが出来るなどのメリットや楽しみがあり、人気を集めているようです。撮影した写真はウエルカムボードなどに仕立てて、結婚式のときにゲストに見てもらうことも。なお、撮影代のほか、衣装やヘアメイク代も必要になってきます。

ビデオ撮影はプロに頼むと15万~20万円

●ビデオ撮影 平均18.7万円(事業者に払った金額)
※「ゼクシィ結婚トレンド調査2015 全国平均(推計値)」より

ビデオ撮影をプロに依頼する人は6割くらい。会場に依頼するケースが多いようですが、会場の隅などに三脚を立ててビデオを設置する簡易撮影を友人などに頼むこともあるようです。スナップ撮影同様、プロに頼む際は内容によって価格がかなり異なってきますので、内容をよく吟味しましょう。

お車代に心付け…列席者のためにかかる費用

列席者の美容・着付け代
着物を着る列席者がいる場合、もし会場での着付けを希望しているのなら、手配をしましょう。着付け料はどちらが持つのか微妙なところですが、もしその列席者が遠方から来るのであれば、着付け代は新郎新婦側で持つのが一般的。着付け代は留め袖7500円、振り袖1万円、へアセット5000円くらい。

●遠方列席者の交通・宿泊費
遠方からの出席者の交通費と宿泊費は新郎新婦側で持つのがマナーですが、ふたりとゲストとの関係性なども考慮して臨機応変に。全額負担が無理であれば、半額程度の金額を包み、「交通費の足しにしてください」と渡すのでもいいと思います。なお、遠方からの列席者が多い場合は、披露宴会場はホテルがおすすめ。だいたいのホテルでは、列席者の宿泊を割引にしてくれますし、移動の手間も省けます。

●お車代・心付け
お車代とは結婚式でお世話になる主賓などに渡す謝礼のこと。主賓や乾杯の発声をお願いした人には1万円が目安です。また、受付をお願いした人には5000円くらいをお渡しして。

一方、心付けとは当日お世話になるスタッフへ渡すお礼のこと。ただし、会場関係者は受け取らないことが多いようですので、無理やり渡す必要はありません。ヘアメイク担当者や介添えさん、ハイヤーの運転手さんなどに3000~5000円が目安です。

結婚報告ハガキにお祝い返し。挙式後も費用はかかる

●結婚報告ハガキ
結婚式が無事に終了したら、1カ月以内に結婚報告ハガキを出しましょう。業者に頼む場合は印刷代も込みで1部150円~300円くらい。これに切手代が必要となります。

●お返し
披露宴に招待せずにお祝いをいただいてしまった方には、結婚式後1カ月以内にお返しをします。金額の目安はいただいた額(または品物の金額)の半額程度。金額が見合うのであれば、披露宴の引き出物を多めに発注し、それを贈ってもOKです。品物は送りっぱなしではなく、別便でお礼状を添えたいもの。

【参考】結婚式後のお礼にかかる費用

結婚式の費用は会場に支払う金額が大半を占めますが、会場以外に支払う金額も、集まると意外に大きな金額となります。細かな金額も見逃さずに、しっかりと予算立てすることが、結婚式準備をスムーズに進めるコツといえます。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます