結婚式アーカイブ

更新日:2009年01月22日

大安って本当に良い日なの?

婚姻届提出や結婚式の日取りに大安を選ぶ人は、沢尻エリカさんや真矢みきさんなど芸能人にも少なくありません。大安は良い日、仏滅は悪い日といわれるけれど、この根拠はなに?

本日はお日柄も良く……

結婚式の日取りを決める時に必ず話題に上るのがお日柄。これはその日の吉凶を表すものです。結婚式の時に交わされる「本日はお日柄もよろしくて……」という言葉はつまり、「今日は吉日でよかったですね」ということです。

大安
やっぱりお日柄は気になる?
このお日柄は、暦に書かれている注釈=暦注によって知ることができます。昔の暦は現在のようなペラペラのカレンダーではなく、1冊の本になっていました。そして、日付の下にはこの暦注がこと細かに記されていたのです。

暦注にはその日の吉凶はもちろん、二十四節気(立春や夏至、大寒など)や雑節(節分や八十八夜など)も載っており、人々はこれをもとに田を耕したり、収穫をしたり、日々の生活を営んだわけです。本来は二十四節気や雑節のほうがメインだったのですが、いつの間にやら吉凶判断のほうが重要になってしまったという面もあるよう。江戸時代の暦では何段にも分けて暦注がびっしり書き込まれていたといいますから、読むのもさぞや大変だったのではないかと…。

庶民の生活に密着していた暦注でしたが、明治になると大転換が訪れます。1873(明治6)年、いままで使用していた太陰太陽暦を廃止して太陽暦を採用することになった際、政府は「暦注は迷信で、よりどころのない説である」とし、暦に載せることを禁止したのです。

けれども、禁止されるとよけいに欲しくなったり、見たくなったりするのが人間の性。暦注付きの暦は「おばけ暦」として秘密出版され、庶民の人気を呼んだといいます。そして、この時に一躍注目を集めたのが六曜だったのです。

六曜は諸葛孔明が発明した!?

実は六曜は江戸時代にはそれほど人気のある暦注ではなく、人々にもほとんど知られていませんでした。政府から公認された暦には一度も載ったことがなかったほどです。

六曜は六曜星の略で、「りくよう」が本来の読み方ですが、現在は「ろくよう」でもOK。六輝、あるいは孔明六曜星ともいわれます。孔明六曜星の孔明は、『三国志』でおなじみの知将、諸葛孔明のこと。六曜は孔明が発明し、これを利用して軍略を立てたところ、それがハマって勝ち続けたという話が伝えられているのですが、どうもこれはあとからこじつけたもののよう。とはいえ、中国で生まれたことには間違いはないようです。

中国では六壬時課〔りくじんじか〕、あるいは小六壬〔しょうりくじん〕と呼ばれ、時刻の吉凶を占うものでした。それが、14世紀(鎌倉時代末期~室町時代)の日本に伝わり、日の占いへと変化を遂げたのです。

六曜は次ページで述べますが、非常に単純な構造になっています。それが、江戸の人々にはあまり面白くなかったのかもしれません。ですが、太陽暦が実施されると、その単純な法則性が隠されることになります。また、仏滅、大安、先勝といったわかりやすいネーミングも庶民の心にフィット。明治中頃からじわじわと人気が高まり、第2次世界大戦後に大ブレイクし、現在に至っているというわけです。

次ページでは六曜の仕組みと意味をレクチャーします
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粂 美奈子

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