日本酒/おすすめの日本酒

「獺祭」とフランス料理のマリアージュ

新春最初の記事は、ますます注目の山口県旭酒造の「獺祭」を、精養軒スタイルのクラシックフレンチを旨とする東京学士会館「ラタン」のマリアージュの体験リポート。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

「獺祭」人気の秘密は?

獺祭&ラタン
メインアイテム「磨き二割三分」「磨き三割九分」「純米大吟醸50」
この日本酒サイトをご覧の方には「獺祭」ファンという方、多いのではないだろうか。人気の秘密は、その味わいの良さはもちろんのこと、精米歩合23%の「純米大吟醸 磨き二割三分」に代表されるように、製品すべてが精白50%以下の吟醸酒のみであり、さらには、純米酒のみであるという明確なコンセプトにあるだろう。

驚くことに、全国の純米吟醸の総出荷量の1%以上が、この「獺祭」銘柄というから、なんともすごいのである。杜氏を置かず、やる気とセンスのある若い社員がすべての造りを行っているところも注目ポイント。古いしきたりにとらわれずに、蔵全体が「旨い酒造り」を行うという発想から社員が造りを行っている。

さらに、桜井社長は、「ワイングラスで飲んでもらうこと」を推奨する。グラスに注がれた酒は、飲んでいるうちに少しずつ温度が上がってくる。その変化を楽しんでもらいたいのだ。確かに、冷たいままぐいぐい飲んでしまうにはもったいない酒である。

この明確な「獺祭」流コンセプトのおかげか、いまや国内のみならず、ニューヨーク、パリ、モナコ、ハワイ、香港、マカオ、台湾などへの出荷数がものすごい勢いで伸びている。海外進出成功の理由は、味わいや飲ませ方の良さのほかに、「Dassai23」とか「39」「50」などという名前が、外国人にも発音しやすいところも、人気に一役かっているかもしれない。

さてさて、お待たせの「獺祭」と伝統フレンチのマリアージュはこちら!
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます