エスニック料理/エスニック料理のレシピ

ウイグルのお母さんのとっておき料理3

羊肉などの肉と人参をたっぷり入れたウイグルの定番ピラフ。おもてなし料理として親しまれていた料理が今では日常的に食べられるように。そのおいしさに納得!

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

出来上がり写真
羊肉などの肉と人参をたっぷり入れたウイグルの定番ピラフ「ポロ」

「ポロ」は、もともとお祝い事などの行事に欠かせない、日本でいうお赤飯のよう?!なおもてなし料理として親しまれていたが、いまでは日常的に食べられている人気の伝統料理のひとつである。

羊肉をはじめ、牛、鶏、馬などの肉とたっぷりの人参、玉ねぎを炒め、米を加えて炊き込んで作られるのだが、このピラフの驚くべきところは、味つけにはなんと塩しか加えないという点だ。人や地域によって香辛料を加えることもあるようだが、わたしが教えてもらったお母さんのレシピでは、香辛料は一切加えていなかった。なんでも、家庭では塩だけで作られることが多いのだとか。

使う調味料は塩だけという、ウイグル流ピラフの「ポロ」。その味わいは実にあっさりとしているのに、食べ応えはじゅうぶん。肉や野菜をたっぷりの油で“じっくり”と炒めることによって、素材の旨みと甘みが引き出され、米に肉や野菜のエキスがしみこむ。しかも油の旨みもあるので、塩だけでも舌やオナカが満足するのである。

ポロの中国名は、抓む(つまむ)飯と書いて「抓飯(ジュアファン)」。ウイグル族は、以前から手でつまんで食べていたため、その名がついたそうだが、教えてくれたお母さんも、「ポロはこうやって食べるのよ!」とでも言うかのように、満面の笑みをこちらに向け、ポロを手で皿の端に寄せ集めてつまみ、そして親指を押し出して口に運び、昔ながらの食べ方を披露してくれた。

私もすかさずお母さんの真似をして手で食べてみたら、スプーンで食べるよりもずっとずっとおいしく感じられた。
料理は食べ方ひとつでおいしさが変わってくるから、本当に不思議。手食の大切さをまたまた実感した瞬間でした。

このような食べ方は、実はウイグルでも次第になくなり、今ではスプーンで食べる人が多くなっているとか。
ポロを食べるときは、スプーンで食べる前に、ぜひこの伝統的な食べ方を少しだけでもお試しくださいね。おいしく感じられること請け合いです!

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