ラオスに行ったらぜひココヘ!
夕暮れどきから賑わいをみせる食スポット


ラオスに行くと、“屋台が少ない・・・”と嘆いて大衆食堂に入ったり、メコン川沿いの小さな食堂で夕日を眺めながら、ビールとちょっとした料理をつまむという人が多いのでは?
わたしも夕日を眺めながら、メコン川沿いでビールを飲んだことがあるけれど、ここは確かにキレイな夕日とゆったりと流れる時間が心地よくて、素晴らしい。でも、わたしは何となく落ち着かなかった。
店の中を見渡すと、客は外国人か裕福そうな若者だけ。明らかに地元の人たちにとっては、非日常的空間。ラオスではできるだけ地元の人たちの暮らしに近づこうとおもっていたから、余計にそのことが気になったかもしれない。
一般的に、ラオスの人たちはいつも家で作った料理だけを食べているのだろうか?
知り合いのラオス人に聞いてみると、「夕方になったらいいところに連れて行ってあげるわよ。きっと気に入ると思うわ。」と言われたので、日が暮れるのを楽しみに待つことにした。
ラオスの食文化がぎゅっと詰まっている!

ゆっくりと太陽が傾きかけた夕暮れどき、連れられるままChao Anou通りを北に歩いていき、Khoun Boulom通りの1本手前の道を右に曲がろうとしたとき、「着いたわよ、ココよ。」
その言葉に耳を傾けつつ、右を向くと、スープやカレー、サラダ、炒め物、煮物などあらゆる料理が目の前に飛び込んで来た。うわぁ~、すごい!こんなにたくさん!あまりの料理の多さに視線が定まらない。
魚や肉を焼く匂い、スパイス、魚醤などが入り混じった独特の匂いが鼻を刺激する。お腹がすいているだけに、この匂い攻撃はたまらない。


指をさして料理を頼んでいる人、料理を手際よくビニール袋にいれて輪ゴムでしばっている人、セールストークに励む人、ビニール袋を持ってプラプラ歩いている人。
行き交う人や店員と客が、何やら笑いながら会話している姿も。
「元気?今日は何してた?」なんてことを話しているのだろうか。
昼間とは明らかに違う、“生活臭”のようなものがひしひしと伝わってくる。
これよ、コレ。こういう雰囲気を求めていたのよ、わたしは!
心の中でそう叫び、その場にいるだけで胸が躍った。




さっそく歩いてみると、大きなバットや鍋には、カレー、サラダ、煮物が並々と盛られ、わたしの顔ぐらいもありそうな焼いた鶏肉が、太い竹串にはさまれてバナナの葉の上に並べられていたり、丸くてムッチリとした大きなソーセージ、豚の血ソーセージや豚舌、豚足、魚の塩辛などがところ狭しと並んでいる。かなりの迫力だ。

左写真:ひき肉と卵の蒸し物に唐辛子がささっている。右写真:蟻の卵のサラダ。料理に揚げた唐辛子がささっていたり、フランスパン、焼き魚、デザートなどの飾り方にもちょっとした遊び心があって、目でも楽しませてくれる。色彩感覚や飾り方など、国の特徴が現れるので(植民地時代の影響や宗教にも関係していたりして)、見ていると結構面白いので、どこの国に行ってもチェックするようにしている。
“これ、どんな味がするんだろう?” 興味をそそられる料理がたくさんあったので、ちょっとだけ・・・とおもって注文したら、思いがけないほど山盛りにされてしまった。どうもこれが最小単位らしい・・・。
ほとんどの料理は50円で500gくらい(量はかなり適当)。周りのひとは何倍もの量を買っていた。
それにしても、あまりに量が多かったので、“半分にして~”と頼んだら、嫌な顔ひとつしないで売ってくれた。言ってみるものだ。
やった!これで何種類も食べられる、そんな気持ちももちろんあったけれど、そのままでも値段が安いのに、さらに半量にしてもらったことが何だかちょっと申し訳なくなってきたので、結局数種類を買うことにした。
◆写真:大きな籠にはいっているのはカオニャオ(モチ米)。ラオスではうるち米よりモチ米が主流。モチ米を指で練って、おかずを挟んでいただく。ここに並ぶ料理は、定番ものもあるけれど、内容は毎日少しずつ変わっている。毎日通ってもきっと飽きることはないだろう。(屋台のようにその場で座って食べられないから、持ち帰りのみになってしまうけれど。それが気になる人は飽きてしまうかも。)
結局、夜はほとんどここで買って帰って、ビールを飲みながらラオスの夜を過ごした。
食堂で食べるのもよいけれど、たまにはこういうところで買って帰って、ゆっくりとラオスの庶民の味を楽しむのもよいものだ。
注文するときは指差しでOKだし、簡単なラオス語を使えば(単語だけでも)、人々との距離もグンと縮まる。
ぜひ足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
■おすすめ食スポット
Phai Nam通り(Chao Anou通りを北に向かって歩いていき、Khoun Boulom通りの1本手前の道を右に曲がった通り)
夕方5時くらいから店が並びはじめる<世界の食紀行>~ラオス編~ vol.1ラオスの食を求めて<世界の食紀行>~ラオス編~ vol.2ラオスの屋台【1】<世界の食紀行>~メキシコ編~ vol.1最近のメキシコ・シティ<世界の食紀行>~メキシコ編~ vol.2サンミゲル・デ・アジェンデ<世界の食紀行>~メキシコ編~ vol.3メキシコの珍料理<世界の食紀行>~メキシコ編~ vol.4メキシコの庶民の味【1】<世界の食紀行>~ ネパール編 ~<世界の食紀行>~ ベトナム編 ~<世界の食紀行>~ トルコ編 ~