大阪グルメ/大阪のフレンチ

ユニッソン・デ・クール(大阪・西天満)

パリの三ツ星「ル・ムーリス」などで修行されてきた阪本シェフが先月オープンさせた新フレンチ「Unisson des Coeurs」。全13皿のコース料理を全て御紹介いたします。

執筆者:麻生 玲央

大阪キタエリアに超新星レストランが誕生。

百獣の王レオ。
お店は「なにわ橋(ライオン橋)」を渡ってすぐにあります。
注) ユニッソン・デ・クールは閉店されました。阪本シェフは独立されて「オノウエ」をオープン。当記事はオープン当時の記事となります。ご注意くださいませ。

水の都大阪。その名だたる名橋のなかでも「ライオン橋」と呼ばれるレトロな美しい橋を皆さんはご存じでしょうか。その昔、浪花三大橋と呼ばれた天満橋、天神橋、難波橋(浪速橋)のうち難波橋(なにわ橋)の別名ですが、橋の北詰、南詰に鎮座する見事なライオンの石像は、一度見たらその迫力に圧倒されることでしょう。

外観。 ユニッソンデクール
Unisson des Coeursの外観   こちらはお店のロゴ。
その「なにわ橋」を渡った北岸に、この春、そのライオンの迫力に負けない新進気鋭のフレンチレストランが開店しました。心(クール)の融合(ユニッソン)、という意味が込められた、その名は「Unisson des Coeurs(ユニッソン・デ・クール)」。

シェフは7年間の在仏修行の締めくくりに、パリの三つ星レストラン「ル・ムーリス」に2年間在籍され、最後はソース部門の部門シェフを務められていた、阪本充治さん。しかも、これだけ長い在仏の経験があるのに、シェフはまだ31歳! まだまだ伸び盛り・育ち盛りのエネルギーを投入しての独立です。


店内。 ユニッソン・デ・クール
スタイリッシュなガラス張りの店内。 広々とした席間はグランメゾンの証。
ビルの一階の西側の入り口を入ると、南と西の二方が全面ガラス張りの明るく広いダイニングルーム。白い壁に白いタイル、木貼りのフローリングに座り心地のよいグレーのアームチェア、とインテリアは至ってシンプルです。


ワインセラー。 ユニッソン デ クール
値付け率の良心さは、まさにワイン革命でしょう。   お値打ちワインがたくさん。
また、このレストランを語る上で欠かせないのが、ワインリストの存在。料理とワインを楽しんでもらいたいと考えるシェフは、日本のレストランのワイン(の値付け率)があまりに高いことに疑問を持たれ、「客目線」に立った、日本の常識を覆すような良心的な値付け率を導入されました。

しかも、リストには3千円から5千円クラスのワインが数多く揃っており、分厚いワインリストを敬遠しがちな若い世代の客層でも、ワインリストからワインを選ぶ楽しさを体験できる仕様になっているわけです。正直、グラスでオーダーするよりも、ボトルでオーダーしたほうが「お得」でしょう。

これも、地元大阪は堺市出身の阪本シェフの、大阪らしく気取らずに、本物のフレンチをワインと共に食べてもらいたい! という熱い思いの表れでしょうね。


ノドグロちゃん。
「ノドグロ」も驚くべき脂のノリを魅せつける。
今回御紹介するのは、全部で13皿のディナー1万円コース。肉料理もありますが、お店のオーナー(3代続いた浪速の魚屋さん)が鮮魚系ダイニングを経営されていることもあり、なんといっても強みは新鮮な魚介類を思う存分駆使できること。

木津市場直送の素材がシェフの腕にかかると、高級割烹さながらの「素材を活かし切ったフレンチ」に生まれ変わります。しかも、ありがたいことに、ひとつひとつの料理がヘルシーで量も抑えてあるので、満腹になり過ぎずに最後まで完食できるのです。これは女性にとっては理想的なコース仕立てと言えますね。

次ページでは、ディナーコースの料理を御紹介します



パン。 海草バター。
パンは「パンデュース」と「自家製」の二種類。   この滑らかな海草バターが塩分控えめで秀逸。


次ページでは、ディナーコースの料理を御紹介します
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