モード・スパニッシュの新星店
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| 奈良にあるガストロミー城「アコルドゥ」の外観。 |
近鉄大阪線の「富雄」といえば、古くからの「お屋敷町」。その富雄駅のすぐ前に、大正時代から歴史の荒波と風雪に耐えて生き延びたレンガ造りのクラシックな建物があります。この建物が、今年6月から他では食べることのできないヌエバ・コシーナ(新スペイン料理)を味わえるモード・スパニッシュレストランに大変身を遂げました。その名は「
アコルドゥ(akordu)」。シェフは川島 宙さん。有名ホテルを皮切りにスペインに渡り、あの「ムガリツ」で修業された後、3年余りの場所探しの末、遂にお眼鏡に叶うこの建物と出会われたとのことです。
中に入ると、まず高い天井とクラシカルな内装が造りものではない、本物の古き佳き時代を呼び戻してくれます。凝った木彫りのカーテンボックス、暖炉、ステンドグラス、石膏の廻縁などは、この建物が変電所として創建された大正3年当時のまま。しばし創建時に思いを馳せて見とれてしまいます。
川島シェフが追及するのは「ウマい」「安い」だけではありません。「すべての感覚を研ぎ澄まして、美術館に足を運ぶように、このレストランの扉を開けて入ってきてもらいたい」と言われる川島シェフ。
目指すは「より自然でより哲学的な、記憶に残る不思議な料理」、この空間に身を置く客のほうも料理を通して、しばしシェフの哲学に向き合い身をゆだねる気持ちが必要と言えるでしょう。
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| テーブル席から見えるオープンキッチン。 |
店の周りにはハーブ園があります。 |
以下は、メッセージカードに書かれていたシェフからの言葉です(一部抜粋)。
「その扉を開け一歩足を踏み入れたその瞬間から再び元の世界へ戻る時まで、全てを忘れ、そして全てを思い出し、平常心で、そしてすべてを研ぎ澄まし感じてください。私たちと過ごすその僅かな時間が、いつまでもあなたの記憶に残りますように」。