京都グルメ/京都のスイーツ

☆バレンタイン特集2007 「ケーキ」編

バレンタイン特集としてお送りするのは、日本トップパティシエ達が作り出す珠玉のショコラケーキ特集! 最高のショコラを食べて、甘美なる時間を大切な人と過ごしましょう!

執筆者:麻生 玲央

《CONTENTS》
●ガトー・ド・ボワ ~奈良~(1P目)
●パティスリー リョーコ ~大阪~(2P目)
●パティスリー・オ・グルニエ・ドール ~京都~(3P目)

Amour du Chocolat!

ショコラ。
麻生お気に入りの「ジャン=シャルル・ロシュー」のショコラ達。クロコダイルレザー模様がインパクトあります。
2月といえば、ヴァレンタイン・デー! 最近はデパートを中心に、ブランドショコラが流行っていますね。「ベルナシオン」や「ジャン=シャルル・ロシュー」など、本場から続々とブランド店が出店してきており、日本にいながらにして最高級ボンボンショコラを食べられるのですから、ありがたい時代です。

でもヴァレンタインデーでなくとも、いつでもブランドショコラが買える今、ボンボンショコラを一方的にプレゼントする(される)よりも、もっと気の利いた過ごし方をしてみませんか?

せっかくのヴァレンタインデーですから、2人仲良くショコラケーキをつつき合う、なんてのはいかがでしょうか。一つのケーキを2人で仲良く「はんぶんこ」しながら食べるも、なかなか良いものです。

そこで、今回はバレンタイン特集と題して、老若男女関係なく、食べて幸せになれるショコラ系ケーキ(ガトー)をテーマに、関西が誇るイートイン可能な日本トップクラスのパティスリーを「京都」「大阪」「奈良」の3都市から一店ずつ厳選し、それぞれのショコラ系ケーキを中心に御紹介していきます。


フランス菓子 ガトー・ド・ボワ

ガトー・ド・ボワ
外観写真。落ち着いた雰囲気のイートインもあります。
まずは、奈良が誇るトップパティスリー「ガトー・ド・ボア(Gataeu de bois)」。数々の世界が認めたショコラ系ガトーを作り出した天才パティシエ林雅彦シェフのお店です。

ガトー・ド・ボワ
これは「ル カラック」と名付けられたショコラケーキ。優しい味わいのショコラムースが絶妙。
「ガトー・ド・ボア」の魅力は、クオリティの高さもさることながら、やはり圧倒的なまでに美しいショコラケーキの豊富さ! これだけの数のショコラケーキを揃えられるパティスリーは他に類をみません!

今回は、そんな「ガトー ド ボア」の冬のメニューと定番メニューの中から、ショコラ系ケーキを中心に御紹介していきます。


◇「アンブロワジー」

アンブロワジー。
ハーフミラーのように黒光りする漆黒の色合い、そしてフォルムが、何とも美しい。コーティング具合も薄すぎず、厚すぎず、全体のバランスを完璧に維持する絶妙加減。さらには、ショコラムースとピスタチオのバヴァロワ、フランボワーズソースが、どれもが主張しすぎず、驚くほどのハーモニーを構成しており、そのコクと深みに心酔してしまうほど。トレビアン! 

また、林シェフの作り出すケーキは、どれもカカオ爆弾のような、強烈な薫香を放つというよりは、静かにジワ~っと様々な香りが押し寄せてくるような拡がり方をしますね。


◇「フォレ・ノワール」

ふぉれのわーる
 
フランス産グリオットチェリーを用いたフォレ・ノワール。ムスリーヌ(キルシュ)とシャンティ(ショコラ)のふんわりとした軽い食感が、限りなくなめらか。また、チェリーがケーキの引き立て役ではなく、全体の味にコクとマイルドさを出し、主役としての存在感をいかんなく発揮してくれているのもいいですね。なお、フォレ・ノワールの原型は、ドイツの「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ」というチェリートルテです。


◇「シャンティニョール」

まろん。
 
マロンムースの豊満な香り、ショコラサンファリーヌ生地の食感、そして上に乗っている大粒マロングラッセの味わいが渾然となり、見事なほどに全体を一つの味に仕上げています。

特にマロングラッセの甘くふくよかなマロンの風味が素晴らしく、厳選したマロンのみを使っているのがよく分かります。このマロングラッセの凝縮された甘味・薫香が、ケーキ全体に複雑さと深みを与えており、濃厚なアフターを残していきます。


◇「マイウス」

まいうす
 
ショコラムースを主体としたショコラケーキ。ムース部分は雑味のない食べやすい味わいです。シルバーで飾られたアクセントが映えており、見た目が可愛いのもグッド。


◇「レザン フレイム」

れざん・ふれいむ。
 
シンプルながら魅惑的なデザインのショコラケーキ。2種類のショコラムースの中には、ラムレーズンが入っており、ミルクショコラの甘味・ビターショコラのかすかな苦味・ラムレーズンの酸味が、バランス良く調和した味わいが印象的。


◇「トゥース キャラメル」

きゃらめる
 
ショコラ&キャラメルを使ったケーキ。とはいえ、商品名にある通りキャラメルの持ち味を前面に押し出した逸品となっており、キャラメルのグラッサージュとバヴァロワが、うっとりするぐらいの甘さと薫香を18秒ものアフターを残していきました。また、キャラメル独特の澄んだクリアブラウンの色調が一層食欲をかき立てます。


◇「アンティム」

あんてむ。
 
ショコラと酸味のある果実のマリアージュは数あれど、やはりその中でもショコラ×フランボワーズという組み合わせは最強と言えるでしょう。グラマラスな濃いロゼ色が生み出す弾むようなフランボワーズの香り、そしてショコラの味わいのが、渾然一体となり、口いっぱいに拡がります。見た目(色)のコントラストも素晴らしい。

次ページでは、ショコラの女神! パティスリー・リョーコを御紹介します!
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