京都グルメ/京都の和食

祇園 さヽ木

予約の取れない名店「祇園さヽ木」が、建仁寺近くに移転。さっそくレポートがてら訪問してきましたが、最高級食材を使った豪勢で大胆な料理の数々は、今まで以上の迫力です。

執筆者:麻生 玲央

「祇園さヽ木」が建仁寺近くに移転。

店の前にある目立つ目印は、これだけです。この先の階段を上ると、玄関前へ。
今回、御紹介する「和」の名店は、今月、祇園の建仁寺近くに移転し「祇園 ささ木」です。京都の和食シーンにあまり詳しくない人でも、名前ぐらいはご存じでしょう。予約の取れにくい店として有名な和の一軒です。

さて、移転した「祇園さヽ木」は、相変わらず……いや、移転前以上に臨場感溢れる、ダイナミックな舞台となっていました。まるで厨房の中で食事をしているような臨場感、佐々木さんの口から飛び出す面白トーク、最高級食材を惜しげもなく豪勢に振る舞うスタイル……など、今までの京割烹のイメージを超える斬新さがあります。

旨さという口福。

祇園 さヽ木
これがピザ窯! 佐々木さん曰く「面白い焼き加減になる」とのこと。
一番乗りで席につくと、まだ他の客が揃っていないとのことで、客が揃うまでの間、佐々木さんと食材の事など、お話していました。本日の目玉食材は500グラムはあるのではないかと思うほど、大きな「」で、これを新たに導入したピザ窯で焼いて供すとのこと。今宵の食事への期待が、それだけで高まります。さらに、上海旅行で買われたという金華ハムや、本日の土鍋御飯の話など、魅力たっぷりなトークと演出からから始まった今回の「さヽ木」ワールドは、過去に類をみないほどの、国境を越えた食材ジャンルを用いたグローバルな内容となりました。詳しくは後述するとして、ここまで美味しい意味で驚かせてくれる店は、京都でも数えるほどではないでしょうか。

しかも、献立の構成や調理方法、まとまった人数を同時に食事スタートさせる点、料理、客と厨房スタッフとの一体感を生み出す方法論など、実によく考えられていますね。まとまった人数で食事を同時に始めるのは、カウンターならではの一体感を生み出すのにも、一役かっています。まったく他人の隣客同士が、一緒に同じ料理を味わうことで、親近感が沸き、和気藹々としたムードが発生する。それに伴い、常連客や一見客を問わずに、みんなが平等に食事を愉しむことが出来るのです。いつも楽しく元気な佐々木さんは、常連・一見、老若男女問わずに、16席全ての客に満遍なく接してくれますから、一見のお客でも愉しい時間が過ごせることでしょう。

次ページでは、ダイナミックな豪華料理達を御紹介します
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