暮らしの歳時記/冬の行事・楽しみ方(12~2月)

福茶の作り方・意味、節分の残った豆の食べ方も美味しく縁起よく!

節分の豆が食べきれなかったり残った豆に困っている方は、手軽にできて縁起のいい「福茶」で美味しく幸せになりましょう! 節分の福茶の作り方や由来をご紹介します。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

節分の豆の食べ方も美味しく縁起よく! 福茶の作り方・由来

福茶の作り方・レシピ・由来 節分の残りの豆で!

子どもの頃はもっと食べたかったのに今は食べれきれない!? そんな時は余った節分の豆で「福茶」を。おかわりしたくなる美味しさです。

年中行事の中でも、節分はみんなで楽しめる人気イベント。年々、恵方巻きの人気が上昇していますが、たとえ豆まきをしなくても福豆(豆まき用の大豆)を食べるという方は非常に多いでしょう。

しかし、食べるべき豆の数は年々増え続け……さて、どうしましょう。
<目次>

節分の豆、食べる数は「年の数+1」

節分は立春の前日です。昔は春から新年がスタートしたため、節分は新しい年を無事に過ごすための邪気祓い行事です(詳しくは「節分の豆まき仕方・やり方!ルールや作法・大豆の理由・年の数とは?」をご覧ください)。

また、立春は二十四節気の最初の節気。「二十四節気のいろは」を知ると、節分の重要性がわかります(詳しくは「今年の立春はいつ?意味や節分との関係を解説」もご覧ください)。

そのため、一年の厄除けを願い、豆まきの後に豆を食べる「年取り豆」という習わしがあります。よく、年の数だけ豆を食べるといいますが、実際の年齢よりも1つ多く豆を食べます(新しい年の厄祓いなので1つ多く食べる、いわゆる数え年として1つ多く食べる、もともとが数え年と考え新年の分を加えて2つ多く食べる、満年齢のまま食べるなど、地方によって異なる場合もあります)。
 

節分の豆が食べきれない、残った場合は?

香ばしく炒った福豆は美味しいものですが、年齢を重ねると全部食べるのはなかなかツライ。そんな場合は、福豆を入れた福茶がおすすめです。

本来は、新年に初めて汲んだ水(「初水」という)でたてるお茶を「福茶」といい(お正月には「大福茶」と呼ぶことも多い)、これを飲めば1年の邪気が祓えるという縁起のいいものです。節分も新年を迎えるための行事ですから、邪気を祓う福豆を入れていただくようになりました。福豆にお茶を注ぐだけでもいいのですが、さらに縁起がよくておいしい福茶がありますよ!
 

節分の豆で!おいしい福茶の作り方

福茶作り方・材料

福茶の作り方・材料

■福茶の材料(湯のみ1杯分)
  • 福豆……3粒(豆まきの豆。香ばしく炒ったほうが美味しくなります)
  • 塩昆布、または昆布の佃煮……適量
  • 梅干……1粒(種をとっておきます)
  • 熱湯……180cc(お好みで緑茶でもOK)
■福茶の作り方
材料を全部入れ、熱湯を注げば出来上がり!簡単ですね~。
 
福茶
昆布と梅干が良い出汁となり、福豆がふやけてきた頃が飲み頃です。梅干をつぶして召し上がれ~♪
福茶の起源には諸説ありますが、京都・六波羅蜜寺で正月三が日に授与される「皇福茶」(小梅干と結昆布が入っています)が有名です。

福豆が3粒なのは縁起のいい吉数だから。「まめまめしく働ける」という意味もあります。また、昆布は「よろこぶ」「養老昆布」「子生」、梅はおめでたい松竹梅に通じます。美味しくて大変縁起のいい福茶で豆を食べ、無病息災!元気に過ごしてくださいね。

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