暮らしの歳時記/春の行事・楽しみ方(3~5月)

菱餅とひなまつりの色の由来

雛祭りの色といえば、赤(桃色、ピンク)・白・緑。これは菱餅といっしょですが、昔は地味な2色でした。ひなまつりカラーの由来を、菱餅とともにご紹介します。

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雛祭りを彩る色

雛祭りには菱餅が欠かせない!お餅みならず、菱餅を模したお菓子もよく見かけます。
赤(桃色)・白・緑をみかけると、雛祭りだなぁ~と感じますね。この3色が雛祭りカラーに定着したのは、菱餅の影響が大きいでしょう。雛飾りになくてはならないものですし、ひなあられも菱餅がなければ誕生しませんでした。 
■詳しくは⇒ひなあられ、東西で違うってホント?

ではなぜ赤(桃色)・白・緑になったのか?さっそくその謎を解いていきましょう。


菱餅のルーツは蓬餅(よもぎもち)

そもそも、雛祭りになぜ菱餅なのでしょう?

日本の年中行事の多くは中国の影響が強いのですが、雛祭りも菱餅もそのルーツは中国にあります。古代中国で上巳節(3月最初の巳の日に厄払いをする行事)に母子草(ハハコグサ)を入れたお餅を食べる風習がありました。母子草とは春の七草のひとつ御形(ゴギョウ)のことです。

それが日本に伝わりますが、母子草を使うと、母と子をついて餅にすると嫌われたこともあり、蓬(ヨモギ)を用いるようになります。皆さんご存知のように、蓬は大変香りの良いもの。昔から香りの強いものには邪気を払う力があるとされています。ひな祭りに蓬餅(草餅)を食べる地方が多いのはその名残りでしょう。

また、上巳節が3月3日に制定され、上流階級で人気だった「ひな遊び」(または「ひいな遊び」。小さな人形などで遊ぶおままごと)と結びつき、ひな祭りへと発展していきます。
■雛祭りの由来は⇒ひなまつり・桃の節句~本当の由来


はじめは2色の菱餅でした!

菱は水生植物で、菱の実を茹でて食べると栗のような味がします。
これが菱形の菱餅になるのは、江戸初期のこと。当時は、蓬餅の緑に菱の実を入れた白い餅を組み合わせたもの、つまり緑と白の2色だけ!これを緑・白・緑の3段、あるいは5段にしていたようです。菱の実には、子孫繁栄と長寿の力があるとされており、菱餅といえば菱の実の粉で作るものだったそうです。
※参考文献『江戸あじわい図譜』(高橋幹夫/青蛙房)

菱の実を模して菱型になったという説がありますが、心臓の形説など菱型に関しては諸説あります。


菱餅が2色だったとは驚きですね。ではこの続きの3色編へどうぞ   >>>

更新日:2007年02月13日

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