暮らしの歳時記/粋な振る舞い・和文化の楽しみ方

毎月21日の掘り出し物探し ~弘法市

1200軒もの露店が出る「弘法市」は毎月開催される縁日。タイムスリップしたような懐かしさ、旧家の蔵を覗いているような期待感、おもちゃ箱をひっくり返したようなワクワク感…年初の「初弘法」よりレポートします。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

「わぁ~何を売ってるの?」
講堂(重要文化財)のまわりにも、興味をひく露店が並んでいます。
新春恒例1月21日開催「初弘法」に行ってきました!……といっても「初弘法」をご存知ない方も多いでしょう。詳しくは後ほど説明いたしますが、とにかくありとあらゆるモノに出合える買い物天国!タイムスリップしたような懐かしさ、旧家の蔵を覗いているような期待感、おもちゃ箱をひっくりかえしたようなワクワク感が味わえる、不思議な市をご紹介します。

【 INDEX 】
1.「初弘法」ってなに? ~暮らしと縁日  
2.掘り出し物がいっぱい! ~こんなモノ売っています/詳細説明  
3.値切ってなんぼ!? ~こんなモノ買っちゃいました/買い物のコツ  


暮らしにとけこんだ、縁日

毎月21日なのは、弘法大師空海の命日だからです。
「初弘法」とは、東寺(京都市南区)で1月21日に開催される縁日のこと。昔から日本の暮らしと縁日は馴染み深いもので、神仏がこの世と縁を持つ日(縁日)に参詣をすると功徳があるとされており、参詣者にお茶をふるまう店などが出るようになって、縁日には出店がたつようになりました。

なんとも京都っぽい…。思わずガイドも食べました。
縁日というとお祭りなどの賑わいをイメージしますが、もともとは信仰を深めるとともに、生活の必需品を揃えたりする場でもあったんですね。今でも、東寺の開祖・弘法大師空海の命日にちなんで毎月21日に営まれる「弘法市」という縁日(通称「弘法さん」)、北野天満宮の祭神・菅原道真の命日にちなんで毎月25日に営まれる縁日(通称「天神さん」)が京都二大縁日として全国的にも有名です。


「初弘法」ってなに?

「なんだか面白そう…」
古今東西の味のある品々が並んでおり、チェックせずにはいられません。
弘法市には毎月1000件以上もの露店がたちますが、特に1年の最初と最後が盛大で、1月21日を「初弘法」、12月21日を「終い弘法」と呼び、季節の風物詩として全国から多くのファンがやってきます。

今年の「初弘法」では1200軒の出店があり、20万人もの人出があったと報道されていました。天気も良く、日曜日と重なった影響もありそれはそれは賑やかでしたよ~。

それでは、「初弘法」の様子を詳しくご紹介します。まさに買い物天国です♪ >>>
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