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ウイスキー&バー/ウイスキー、おススメのこの一瓶

シングルモルト山崎ミズナラ/遂に限定発売

ジャパニーズウイスキーを語る上で不可欠な「山崎ミズナラ」がついに製品化された。セクシーで抜群のプロポーションを誇っている。同時発売の「山崎シェリーカスク」と併せて紹介しよう。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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稀少なミズナラ樽熟成モルト原酒

山崎ミズナラ
福與チーフの罪ともいえる、セクシーな香味が特長の「山崎ミズナラ」
セクシー。抜群のプロポーションだ。痩身さやグラマラスな感覚の気配はまったくといってない。わたしは唸り、余韻の中に佇んだ。こんなに長い時間、テイスティング後の静けさを堪能したのは久しぶりのことだ。見事に期待を裏切ってくれた。
8月31日、つまり今日この日、待望のシングルモルトウイスキー「山崎ミズナラ」が発売された。

700ml、48%、¥25,000(ノンチル/冷却濾過を施していない)。1,000本限定。ホテルバーも含め、どこのバーにも置いてあるって訳にはいかない。
「シェリーカスク」「パンチョン」「バーボンバレル」につづく、シングルモルト山崎の樽シリーズ限定品の第4弾だが、よくぞ「ミズナラ」を出したな、との感慨がある。
いまミズナラ樽熟成原酒は、シングルモルト山崎12年、18年、それに響17年などに隠し味として潜み、とてつもなく重要な役割を担っている。ミズナラ樽自体が稀少で、使われる材は樹齢200~300年という貴重なものだ。材はほとんどが北海道産である。
そして海外のブレンダーたちが一目置き、入手したがるほどのオリジナリティあふれる熟成をみせ、ジャパニーズウイスキーを語る上で不可欠な樽であり原酒だ。サントリーにとってはとても大切な原酒である。だから要望はあってもなかなか製品化しなかった。

福與チーフブレンダーの匠

福與伸二チーフブレンダー
福與伸二チーフブレンダー(撮影/川田雅宏)
さてミズナラ樽熟成原酒だが、長期熟成させるほどにその特性、容貌が麗しくなる。山崎10年には使われないように、12年以上、20年経ってより麗しさが煌めくとさえ言われてもいる。
その香味特性は独特のオリエンタルな感覚を纏い、白檀、伽羅を想わせる香味とともにココナッツや柑橘の甘みも潜んでいる。
仕事柄何度もミズナラの原酒を試飲する機会に恵まれてきたが、簡単に言えば神社仏閣系と柑橘系の香りが特長的だ。わたしのこれまでの印象をいえば、樽によって、また熟成年数によってマンダリンオレンジのような、あるいは温州みかんのような甘さを感じさせたり、ナッテイさ、芳ばしさが口中で膨んだりもする。
そして随分前のこと。かなりの古酒を見せられたのだが、なんだかピンクに近い色をしていたのを覚えている。面白いというか、不思議な原酒だなとの印象が強い。とはいえ、初めて体感する人は神社仏閣系の香を強く意識するだろう。

ところが、この限定シングルモルトウイスキー「山崎ミズナラ」は香味特性のすべてがしなやかに調和してセクシーに煌めいている。
福與(ふくよ)伸二チーフブレンダーが見事に期待を裏切ってくれた。これぞブレンダーの匠といえる。
次頁ではその「山崎ミズナラ」の香味の詳細と、同時発売された「山崎シェリーカスク2010」ついて述べる。
(次頁へつづく)

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